娘の子ども用靴下を中古品で出品、「着用写真」要求が物議 メルカリに見解を聞いた
フリマサイトで、娘の子ども用靴下を中古品として出品した母親が、購入希望者から「着用写真」を要求され、娘に靴下をはかせた写真をアップするやりとりが、ネット上で物議を醸している。子ども服の“おさがり”を中古品として売買する行為は一般的に許容されているが、もし購入希望者の意図に性的な目的があるとすれば、話は変わってくる。実際に出品者と購入希望者とのやりとりが行われた大手フリマサイト「メルカリ」に見解を聞いた。
対策として「出品や取引を常時監視し、出品禁止物の排除に努めております」
フリマサイトで、娘の子ども用靴下を中古品として出品した母親が、購入希望者から「着用写真」を要求され、娘に靴下をはかせた写真をアップするやりとりが、ネット上で物議を醸している。子ども服の“おさがり”を中古品として売買する行為は一般的に許容されているが、もし購入希望者の意図に性的な目的があるとすれば、話は変わってくる。実際に出品者と購入希望者とのやりとりが行われた大手フリマサイト「メルカリ」に見解を聞いた。
今回の出品(すでに削除)は、出品者が「すべて娘が着用していた中古品になります」として子ども用の靴下をまとめ売りしたもの。一方で、コメント欄で、ある購入希望者が「着用写真見れたらりしますか 靴下(原文ママ)」「撮ってもらうことも無理ですか」と要求。出品者は「寝ているところに履かせた写真追加しました」と書き込んだ。靴下をはいた子どもと見られる両足が写る写真が掲載されていた。また、購入希望者は「シュシュヘアゴムとかマスク中古とかないですか」と、追加の要望を書き込んでいた。
洋服は人が実際に着ている写真がないとサイズ感が分かりづらいものだ。ただ、今回の購入希望者が「着用写真」を求めた意図は判然としない。出品者の母親がどんな認識を持っていたのかも、コメント欄だけでは読み取れない。
ツイッター上で一連のやりとりが拡散。ネット上では、「これ、売っている母親、この人おかしい!って気がついていないのかも 普通、履いている写真を載せてって言われた時点で変態!って気が付くと思うのだけど、売れる事しか考えていないのかな?って思った」「マスク中古求めてきててもヤバさ気付かない…?」「これ買ってちゃんと靴下で使うならいいけど…」「出品者危機感無さすぎる」「モラルとはを考える良い題材」などと、やりとりを疑問視する意見を含めてさまざまな声が上がった。今回の出品のコメント欄には「娘さんを性的消費してることには気づいておられますか?」といったコメントもあった。
ENCOUNT編集部がメルカリにコメント欄のやりとり自体の認識について問い合わせると、同社は書面を通じて「個別の案件に関する社内判断の根拠や基準、見解については回答を差し控えさせていただきます」とした。
中古の子ども用靴下を出品する行為については「靴下そのものは禁止出品物に該当せず、『メルカリ』上で取引されるアパレルカテゴリーの商品のうちの一つ、という取り扱いになります。子供用の衣服は、サステナビリティの観点で中古品を『メルカリ』で売買されるお客さまもいるため、子供用の衣服自体の出品は禁止行為ではありません」と説明。
一方で同社は公式サイトで、禁止出品物として、「使用済みのスクール水着、体操着、学生服類など」「児童ポルノやそれに類するとみなされるもの」などを挙げている。
回答を通して、「青少年保護に抵触するような意図での出品や購入行為、コメント欄での不適切なやり取りを続けるアカウントについては、事務局が禁止行為に該当すると合理的な理由に基づき判断した場合、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置を取る場合があります」と強調した。公式サイトでは「その他、不適切と判断される行為(禁止されている行為)」として、「倫理的視点で認められないと弊社が判断する行為」「青少年の心身に悪影響を与える行為」など具体的なケースを列挙している。
また、同社は各種対策に取り組んでいるといい、「メルカリでは、365日24時間体制で当社の利用規約に違反する商品の自動検知システム及びカスタマーサービスの目視により、出品や取引を常時監視し、出品禁止物の排除に努めております。加えて、メルカリでは、青少年や保護者・教員等を対象に、フリマアプリをはじめとするCtoCサービスの仕組みやトラブルに巻き込まれないための方法・事例を伝え、安心安全な利用方法を学んでいただける教育プログラムを提供し、注意喚起を行っております」としている。