この秋2か月あれば十分 DDTの天下取りを狙うKANONの構想「すべていただく」
DDTの破壊を目論むDAMNATION T.A「第4の男」KANONが“実りの秋”に大躍進を目論んでいる。
DAMNATION T.A「第4の男」KANONが大躍進を目論む
DDTの破壊を目論むDAMNATION T.A「第4の男」KANONが“実りの秋”に大躍進を目論んでいる。
DAMNATION T.Aの佐々木大輔、MJポーとともにKO-D6人タッグ王座を保持するKANON。今年4月からDDTに参戦し、5月22日にベルトを奪取している。早くもDDTのトップ戦線に食い込んでいるが、この秋、一気に天下取りのチャンスが訪れた。
まずは10月8日の千葉・TKPガーデンシティ千葉大会で、火野裕士、大石真翔、旭志織組の挑戦を受け、6人タッグ王座V3戦に臨む。続いて12日の東京・後楽園ホール大会で佐々木とのコンビで、KO-Dタッグ王者・樋口和貞、吉村直巳組に挑む。さらにDDTのシングル最強を決する「D王 GRAND PRIX 2022」(11月1日、後楽園ホール~12月4日、後楽園ホール)初参戦が決まっているのだ。
6人タッグ、タッグ、シングル最強の座、この秋2か月足らずで総なめにできる。「こんなこと、なかなかない。せっかくの機会なのですべていただく」とアゴを突き出す。
実りの秋に収穫もたっぷりと言うわけだが、今のKANONの勢いなら、あっさりと実現させてしまいそうだから恐ろしい。
愛知県で学生生活を送っていたころ、プロレスファンの友人に誘われ「プロレス沼」にはまり込んだ。「名古屋でのプロレス観戦はもちろん、東京などへ遠征もしていた」と告白。2017年4月9日には新日本プロレスの両国国技館大会に駆け付けた。
IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに柴田勝頼が挑んだ一戦にエキサイト。試合後に柴田が病院に緊急搬送され硬膜下血腫の緊急手術を受けたことを知り「それまで漠然と頭にあった『レスラーになりたい』という思いが、現実のモノになった。文字通り、命がけで闘っているプロレスラーの凄みに魅了された。自分もその世界でやってみたくなった」と振り返る。
イベントで知り合ったTAKAみちのくにスカウトされ大学卒業後にJTOに入団し、19年にデビューした。DDTに移籍したのは「同世代の選手がしのぎ合ってトップを目指している。自分もその渦の中に入りくなった」と目を輝かせる。
柴田勝頼や関本大介の「ゴツゴツしたスタイル」に、佐々木やTAKAの「少ない技、カードで魅了するテクニックやヘッドワーク」を融合させたKANONスタイルを確立したいという。
サブミッションに磨きをかけ、パワーをつけ、さらなるスケールアップを目指す。「コブラツイストにはこだわりがある。得意技のスリーピー・ポロウ(旋回式ブレーンバスター)もフィニッシュ技としてもっともっと定着させたい」と明確な強化プランもある。
元より、水泳、バレーボール、アメリカンフットボールとさまざまなスポーツを体験しており、ポテンシャルは高い。6人タッグ、タッグ、シングル最強の座と、一直線にのし上がる。回り道などKANONには似合わない。
KANONの実りの秋が楽しみで仕方ない。