国葬に一般弔問数万人 老若男女が献花、統一教会報道に「それはそれ」の声も
安倍晋三元首相の国葬が27日午後、都内の日本武道館で行われる。これに先立ち、会場近くの九段坂公園で始まった一般向けの献花には早朝から長蛇の列ができた。
会場周辺は数万人にも及ぶ弔問者と警察官、報道陣などでごった返した
安倍晋三元首相の国葬が27日午後、都内の日本武道館で行われる。これに先立ち、会場近くの九段坂公園で始まった一般向けの献花には早朝から長蛇の列ができた。
最寄り駅の九段下駅では、プラカードを持った内閣府のスタッフが立ち、行列を整理するため1駅隣の半蔵門駅へ弔問者を誘導した。午前10時過ぎには列が千鳥ケ淵から半蔵門駅まで折り返しながら数キロにわたって伸び、会場周辺は数万人にも及ぶ弔問者と警察官、報道陣などでごった返した。
朝7時から訪れたという都内の79歳男性は「すごい人で驚きました。国葬自体が初めての経験で、どんなものか興味があった。凶弾に倒れたという特別なニュース。これを教訓に、日本の治安をさらによくしてほしい」と話した。安倍氏の印象については「これだけ人が集まるのは人徳もある。統一教会問題が騒がれているが、それはそれ。戦後最長の任期ということで、それなりに感謝はしてますよ」と語った。
早稲田大学在学中の22歳の男性は「献花しようと思って来ましたが、午後からのバイトに間に合いそうにないので諦めました。安倍元首相は賛否両論ある人ですが、アメリカ、イタリア、リトアニアなどの外国人の友人に聞いてみても日本の国際的な地位を上げたという評価。誇らしく思います」と話した。
朝の新幹線で大阪から来たという近畿大学在学中の19歳女性は「メディアの報道では反対意見ばかりですが、実際に来てみたらすごい行列。総理としてやられてきたことは評価されるべきだと思います」とし「マスコミの仕事に興味があって、報道のされ方と実際のところがどう違うのか確かめにきた部分もあります。今日のうちに大阪に帰ります」と話した。