【RIZIN】伊澤星花が勝利後にウクライナ国旗掲げた意味 アナスタシアは感謝「国旗の色覚えてもらいたかった」
RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花がアナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ)に2R4分56秒で一本勝ちを収めた。
第6試合
格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.38」(9月25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで全試合完全生中継)第6試合、RIZIN MMA トーナメントルール:5分×3R(49.0キロ)
RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花がアナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ)に2R4分56秒で一本勝ちを収めた。
攻めあぐねていた伊澤はアナスタシアの印象について「ポジションを取らせない力が思ったよりも強かったです」と振り返った。
試合後のマイクでは、戦いの中で“心が通じ合う部分”があったと口に。その真意を「寝技の攻防で自分がやりたいこととアナスタシア選手がやりたいことの駆け引きだったり、アナスタシア選手はこういうことを考えているんだろうなっていう戦術の面で通じ合えたのかなと思います」と明かした。
また伊澤は試合後、敗戦したアナスタシアのもとへ駆け寄りウクライナ国旗を掲げることを提案。リング上で一緒に国旗を広げた。そのことについて「大変な状況のなかで来ていただいて、総合格闘技はやってることは戦いなんですけれど、相手の気持ちを考えたり、寄り添ったり、そういうことができると思っています。そういった中でつながれたという感じがあったので、国旗をもたせてもらいました」と説明した。
この瞬間についてアナスタシアも、試合後の会見で「伊澤選手が同じように持って掲げてくれたことに深く感謝しています。日本中のみなさん、そして世界のみなさんにウクライナの国旗を見てもらいたかった。ウクライナの国旗の色を覚えてもらいたかった。そういった意味でも私にとって数少ない貴重な経験だったと思います」と振り返っていた。
伊澤は2回戦を順当に勝ち抜き、決勝へ。反対の山から上がってきたのはパク・シウ(韓国)。パクとはDEEPで2021年10月に対戦経験がある。再戦について「打撃の強い選手なので、打撃の展開も多くなるし、そこから組んで寝技の展開も作っていきたいです」と語った。
トーナメントでは2戦連続でサブミッションでの勝利。優勝への手応えを問われると「今回は苦戦したんですけれど、結果的に一本を取れたので良い流れでこれているのかなと思います」と自信をのぞかせた。
大みそか、女子スーパーアトム級最強を証明できるのか。伊澤の活躍に期待したい。