役所広司がNetflixシリーズで初主演 テーマは福島第一原発事故、エンタメ化に葛藤も
俳優の役所広司が、Netflixシリーズ初主演を務める「THE DAYS」が2023年に全世界同時配信されることが15日、分かった。
最前線で指揮をとった福島第一原発所長をモデルとした人物を演じる
俳優の役所広司が、Netflixシリーズ初主演を務める「THE DAYS」が2023年に全世界同時配信されることが15日、分かった。
全8話のシリーズドラマとなる本作は、福島第一原発事故の真実に迫るドラマ。入念なリサーチに基づき、3つの異なる視点から事故を克明にとらえた重層的な作品で、あの日、あの場所で、本当は何が起こっていたのかを、政府、会社組織、そして現場で命をかける者たち、それぞれの視点から真実に迫った緊迫の7日間が描かれている。
企画・プロデュースは、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズなど大ヒット作を手掛ける一方、「はだしのゲン」といった骨太な社会派ドラマを世に送り出してきた増本淳。「コード・ブルー」シリーズの監督として増本と長年タッグを組んできた西浦正記と、「リング」シリーズの中田秀夫がダブル監督を務める。
本作がNetflixシリーズ初出演となる主演の役所は、最前線で指揮をとった福島第一原発所長の吉田昌郎をモデルとした人物を演じる。
役所広司のコメントは下記のとおり。
「最初は題材が題材なだけに『これをエンターテインメントにしていいのか?』という気持ちがありましたが、プロデューサーの話をお聞きして意義を感じ、出演を決めました。
私が演じた役は、チェルノブイリでさえ経験しなかった全電源喪失といった極限状況下でも信念を持って指揮をとるリーダーですが、英雄として描かれるわけではありません。原子炉が落ち着いた後も続く、事故に対する彼の終わりなき問い、そこにこそ本作の意義があるのだと思います」