4人家族で食費は月5万円、話題の100円レシピ本著者が実践する“リアルな節約術”

相次ぐ食品の値上げで、食費をどう抑えるか頭を悩ませている家庭も多いだろう。2児の母で、9月9日に初の著書「ほとんど100円なのに絶品100レシピ」(ART NEXT)を出版した料理研究家のまいのごはん。さんはまとめ買い→冷凍を活用し、4人家族で月の食費を5~6万円に抑えているという。どのようにやりくりしているのだろうか。

節約料理で話題のまいのごはん。さん【写真:ENCOUNT編集部】
節約料理で話題のまいのごはん。さん【写真:ENCOUNT編集部】

肉はキロ単位で購入 節約で月の食費は6万以内

 相次ぐ食品の値上げで、食費をどう抑えるか頭を悩ませている家庭も多いだろう。2児の母で、9月9日に初の著書「ほとんど100円なのに絶品100レシピ」(ART NEXT)を出版した料理研究家のまいのごはん。さんはまとめ買い→冷凍を活用し、4人家族で月の食費を5~6万円に抑えているという。どのようにやりくりしているのだろうか。

 レシピ本にも最初のほうに載せているんですけど、食材によって購入先を分けて買うようにしています。お肉だったらここ、お野菜だったらここと決めていますね。

 お肉は月に2回しか買わないようにしています。撮影とかで必要なときはもちろんちょっと買っちゃったりするんですけど、基本的に自分たちで食べるものは家にあるもので作れるようにしています。

 たった2回でも1回に買う量が多いですね。全部キロ単位です。ほぼ全種類に近いぐらいお肉を買います。豚こま、鶏むね、鶏もも、手羽元も安いですし、あとささみですね。全部小分けにして冷凍しておきます。お肉を買うお店はお魚もすごく安くて、大きいんですよ。なので、お肉とお魚を一緒に買います。

 エビなどの魚介類も冷凍ものを使うようにしています。アサリなどの貝類も冷凍しています。冷凍方法はサバだったら1枚ずつラップして、ジッパー付き保存袋に入れてという感じです。家の冷蔵庫はそこまで大きなものではなく、すごく古い冷蔵庫を使っているので、冷凍庫はいつもパンパンですね。ですが私はイタリアンで働いていたので、小分けにする作業は毎日仕事でやっていました。シェフの夫も同じお店だったので、冷凍保存の手間には抵抗がなくて、仕事みたいな感じでやっています(笑い)

 冷凍できないものはその日に使ったりもしますし、あとはスーパーに長時間いるとついつい余計なものを買ってしまうので、買い物は手早く済ますようにしています。ハンバーグを作りたいからハンバーグの材料を選ぶとか、その目的のものを買うのはいいと思うんですけど、ダラダラしちゃうとどうしてもこれもいいなあれもいいなといろいろ目についちゃうので。

 あと子どもを連れて行くと余計なものを買っちゃうので、買い物はなるべく夫と行くようにしていますね。コンビニにはほとんど行かないですし、外食も子どもたちが行きたいと言えば行くんですけど、あんまりしないです。主人が飲食店なので、新型コロナが原因で収入がやっぱり下がっちゃったときがあったんですけど、それもきっかけになっていかに食費を減らせるかということを考えてやっています。

初の著書を発売した【写真:ENCOUNT編集部】
初の著書を発売した【写真:ENCOUNT編集部】

意外な節約ポイント、調味料が高価でなくてもいい理由

 月の食費は4人家族でだいたい5~6万ぐらいです。今は電子マネーで買える場所が多いので、どのぐらい使ってるかとか計算しやすいですよね。履歴が全部出るので、それを見て振り返っています。

 お野菜は基本的に200円以上のものは買わないです。パクチーとか料理のアクセントになる野菜は買いますけど、それ以外の野菜は避けるようにしています。だからやっぱり全体的に旬のお野菜を買うことが多いですね。果物は子どもたちが食べたいと言うときだけ買っています。
 
 最近は何もかもが値上がりしています。昔は買っていなかったプライベートブランドの商品も利用するようになりました。正直ちょっと抵抗があったんですけど、とてもおいしいですし、味も違和感がありません。食べる量はそれこそ減らすわけにはいかないので、あまり気にせずに最近は買っていますね。

 調味料も結構お値段が高いですよね。でも、もしかしたら料理の味付けを家にある調味料ですべてまかなえているということが、節約の一つのポイントになっているかもしれません。

 いつも同じ味付けにならないように、しょうゆ、みりん、塩、砂糖、酒、みそなどをそれぞれの料理に合わせて使い分けて、バリエーションが出るように工夫しています。高い調味料はもちろんおいしいんですけど、でも高いものを使っておいしくなるのはなんか当たり前ですし、安いものを使って、いろいろ組み合わせてできるもののほうが楽しいです。奥さんが一生懸命作ったものであれば、家族もきっとおいしいと思ってくれると思いますよ。

□まいのごはん。 料理研究家、調理師、食生活アドバイザー。イタリアンレストランのシェフからキャリアをスタートさせ、その後、調理師として保育園で幼児食や離乳食を担当。現在は、インスタグラムでレシピを発信するほか、食品メーカーや農家のレシピ開発・撮影なども手がける。2人の娘、シェフの夫、犬の5人家族。

◆まいのごはん。インスタグラム
https://www.instagram.com/maino_gohan24/
◆まいのごはん。ツイッター
https://twitter.com/maino_gohan24

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