健康保険未加入で病院から門前払い…新型コロナ感染で米国の17歳少年が死亡とNY紙が報じる
米国のロサンゼルスで新型コロナウイルスに感染し、死亡した17歳の少年が健康保険に加入していなかったために、緊急医療センターから門前払いとなっていたという悲劇が米メディアの間で話題を呼んでいる。
記事ではこの惨状についてランカスターの住人たちが「激怒している」と紹介
米国のロサンゼルスで新型コロナウイルスに感染し、死亡した17歳の少年が健康保険に加入していなかったために、緊急医療センターから門前払いとなっていたという悲劇が米メディアの間で話題を呼んでいる。
「コロナウイルスで死亡した17歳は保険ナシで追い返されていた」とショッキングな悲劇を特集したのは米紙「ニューヨーク・ポスト」だった。
ロサンゼルス近郊のランカスター在住の17歳の少年は24日(日本時間25日)に新型コロナウイルス感染で死亡したが、その際に悲劇に見舞われていたという。
記事によると、体調を崩した少年は当地の緊急医療センターに搬送されたが、健康保険に加入していなかったために、「(医療センターから)公営の病院に行くように指示された」と報じている。門前払いとなった少年はアンテロープ・バレー病院に向かう最中に心不全を起こし、早すぎる死を遂げたという。
ランカスターのパリス市長は「(アンテロープ・バレー)病院は彼を蘇生させ、6時間命をつなぎとめることができた。だが、到着したときには手遅れだった」と語ったという。さらには「彼が亡くなる前の金曜日は健康体だった。しかし水曜日には死亡してしまった」と説明したという。
記事では「ロサンゼルス近隣のランカスターの住人たちは激怒している」とレポート。コロナ禍に巻き込まれた少年の悲劇は米国で大きな波紋を広げている。