温度調節難しい秋口のエアコン、ベストな使い方は? パナソニック専門家に聞いた
猛暑の夏が終わり、秋に入り始めた今の季節は、室内の温度調節が難しい時期でもある。夏場は欠かせなかったエアコン。8月最後の週初めとなった同29日は東京都心では朝の気温が下がり、ツイッターでは「エアコンいらず」「エアコンなし」の言葉が飛び交った。9月に入り、台風の影響が気になるところだが、残暑や暑さのぶり返しにも要注意だ。エアコンの国内大手メーカー「パナソニック株式会社」に、秋の初めの“ベストなエアコンの使い方”を聞いた。
ツイッターでは「エアコンいらず」「エアコンなし」が話題に 避けたい“のどのイガイガ”
猛暑の夏が終わり、秋に入り始めた今の季節は、室内の温度調節が難しい時期でもある。夏場は欠かせなかったエアコン。8月最後の週初めとなった同29日は東京都心では朝の気温が下がり、ツイッターでは「エアコンいらず」「エアコンなし」の言葉が飛び交った。9月に入り、台風の影響が気になるところだが、残暑や暑さのぶり返しにも要注意だ。エアコンの国内大手メーカー「パナソニック株式会社」に、秋の初めの“ベストなエアコンの使い方”を聞いた。
今回、パナソニック株式会社 空質空調社で、快適な空気環境づくりのアドバイザーである「エアーマイスター」からの回答が寄せられた。
――メーカーが考える「エアコンいらず」の気温や湿度などの条件を教えてください。
「エアコンの使用条件はお客様の体感によってさまざまではありますが、一般的には気温と湿度の関係性によって決まる『不快指数』から見てみると、気温20度~24度、湿度40%~50%あたりが快適な環境と言われておりますので、これらの条件であればエアコンを使用しなくても快適な温湿度環境と言えるかと思います」
――気象条件や天気予報は変わるものではありますが、9月中旬までの見通しとして、気温の低下・暑さのぶり返しを含めての「朝のエアコンのベスト温度・設定方法」を教えてください。
「本来であれば、人の深部体温は寝る時には下げ、起床に向けて徐々に上がるようなV字カーブが望ましいですが、夜暑くて寝苦しい場合は、寝室は26度~28度くらいになるようにエアコンをつけっぱなしで設定いただき、寝具によって温度調整していただくのがいいと思います。
朝方はこの時期であれば、それほど温度は高くないがムシムシする場合には、冷房除湿運転などを使い、湿度を下げることで快適になります。残暑で暑い日には室温が27度~28度くらいになるように冷房運転をご使用ください」
――エアコンをつけたまま寝ると、いわゆるクーラー病だったり、のどにイガイガが出る場合もあります。こうした状態になるのは避けたいです。秋口の季節を快適に過ごすためのエアコンのベストな使い方があれば教えてください。
「夏場のように暑い外と冷えた室内の温度差が大きいと、エアコンによる体調不良などが起きやすいです。秋頃になると外と室内の温度差が少なくなるので、エアコンを使用する頻度も減ると思いますが、少し暑さを感じる場合には、送風運転などで気流を感じることで体感温度を下げる効果が期待できます。ただ、体に直接風を当て続けるのもよくないので、風向を工夫してみてください。
また、設定温度を低くすると湿度も下がり過ぎてしまうため、冷房による乾燥が起こります。寝る時にエアコンを使用する場合は設定温度を高めにしましょう。寝室も湿度60%くらいを保てるといいと思います」