“伝説の喧嘩師”引退試合がまさかの前日中止 へずまりゅう欠場を「敵前逃亡」と主張
28日の「PEACE」(大阪・176BOX)のメインイベントで予定されていた“伝説の喧嘩師”アンディ南野の引退試合が、対戦相手の元迷惑系YouTuber・へずまりゅうの欠場で中止になったことが前日の27日に決定した。アンディはスポンサーから集めた総額500万円の協賛金の全額返金を決意。へずまりゅうを敵前逃亡とみなし、「ホンマにナメとる」と拳を震わせた。
メインイベントが消滅…代替カード間に合わず
28日の「PEACE」(大阪・176BOX)のメインイベントで予定されていた“伝説の喧嘩師”アンディ南野の引退試合が、対戦相手の元迷惑系YouTuber・へずまりゅうの欠場で中止になったことが前日の27日に決定した。アンディはスポンサーから集めた総額500万円の協賛金の全額返金を決意。へずまりゅうを敵前逃亡とみなし、「ホンマにナメとる」と拳を震わせた。
大事な自身の引退試合が決戦24時間前に中止となった。
アンディによると、へずまりゅうサイドから欠場の連絡が主催者に入ったのは25日。熱中症による体調不良が理由だった。主催者は交渉を続けたが、へずまりゅう陣営は首を縦に振らなかったという。「体調不良の人間をリングに上げてど突き合いさせるのはおかしくないですか」「身体がしんどいので無理」などと主張、交渉は決裂した。
アンディは格闘技の集大成となるこの試合に向け、選手として7キロを減量。一方で、チケットを自ら260枚売っていた。さらに引退に華を添えようと動いてくれたスポンサーからの協賛金は30数社、総額500万円に膨らんでいた。スポンサー名が入った引退用のガウンや試合用のパンツも用意していたが、お披露目はお預けとなった。「協賛金も500万、全部返金対応やるので、今日は朝から電話を入れっぱなしです」と、損害は計り知れない。
一時は代替カードも検討した。「7人ぐらい出るよと言ってくれた。じゃあ1対7でやりますかって言ってたんですけど、『今回は仕切り直しをしっかりして、もう1回ええもん作ったほうがいい』という教えがあった。試合はやりません」。名乗りを挙げてくれたのはアレクサンダー大塚ら名のあるプロレスラーや格闘家、BreakingDown出場経験者など。限られた時間の中で、わずかな可能性を模索したが、断念した。
へずまりゅうサイドは契約書にサインをしていなかったという。「契約書を送っているのに、全然返答もなかったから2週間前に主催者が東京まで行って『大丈夫ですか? やれますか?』と確認していました。マネジャーが出てきて『本人はやると言っていますので心配しないでください』と言った」。そのため、変わらず大会の準備をしていたが、「もともと逃げるつもりで契約書を返送してこなかった」との不信感はぬぐえない。
へずまりゅうサイドは、今週、自身のSNSで熱中症にかかったことを公言。さらに「大阪桐蔭ざまーみろ」とツイートしたことから殺害予告を受けていることを明かし、「怖いんでもう外に一切出れません」とつづった自らのDMを公開した。
しかし、それが事実であっても、アンディには関係ない話。格闘家ならコンディションを調整し、リングに上がることが仕事だ。「ホンマにナメとる。これだけの人間が動いて、これだけの人間に迷惑をかけている。でも、本人にとっては、また騒がしてるやんアハハで終わり。怒る気持ちもないですわ」と吐き捨てた。
そして「残念な子。ホンマに大事なもんどっかに落としてきたんやろうな」と、続けた。
28日は主催者とともにリング上から謝罪するというアンディ。引退試合は白紙となり、スケジュールは未定となっている。