「チェンソーマン」マキマ役で話題 楠木ともりが初ツアー完走、ホールツアー開催も発表
声優としても活躍するシンガー・ソングライターの楠木ともりが21日、自身初となるツアー「Tomori Kusunoki Zepp TOUR 2022『SINK FLOAT』」の最終公演を愛知県・Zepp Nagoyaにて開催した。
大阪、名古屋、東京の3都市でホール公演を開催
声優としても活躍するシンガー・ソングライターの楠木ともりが21日、自身初となるツアー「Tomori Kusunoki Zepp TOUR 2022『SINK FLOAT』」の最終公演を愛知県・Zepp Nagoyaにて開催した。
楠木は、今年6月にリリースした4thEP「遣らずの雨」を含め、これまで発表してきた4作すべてオリコン週間トップ10入りを果たし、今年も「チェンソーマン」マキマ役など話題作への出演が続々と決定しているなど、アーティストとしても声優としても注目を集めている。
31日に大阪からスタートした同ツアーは福岡、東京の各Zepp会場をまわり名古屋にて千秋楽。没入感の強い演奏、セットリスト、演出による濃厚な世界が各会場で展開された。
名古屋での最終公演は、ステージ前方に紗幕がかかった状態で開演。暗闇の中、紗幕に映し出される月や星の背後に登場した楠木とバンドメンバーは、そのまま「sketchbook」からライブがスタートする。
ギターとピアノを軸にしたアレンジが施された同曲を、楠木は透明感のある歌声で表現。紗幕の夜空は曲が進むにつれてどんどんしらばんでいき、エンディングで夜明けを迎える。このタイミングに紗幕が落とされると、続く「僕の見る世界、君の見る世界」で会場の空気が一変。静と動のコントラストが見事な演出に、頭2曲で完全に心を鷲掴みにされる。
以降もシンプルなバンド編成の特徴を生かしたダイナミックな演奏で楠木の楽曲がMCを挟まずに一気に、次々に繰り出される。「ロマンロン」から始まり、「Forced Shutdown」は照明演出の効果も相待ってよりカオティックに進化。「山荷葉」「もうひとくち」といった最新EP「遣らずの雨」収録曲も、バンドならではの魅力が生かされた味付けで生まれ変わり、見る者に新たな刺激を与えてくれた。一方、同EPタイトル曲「遣らずの雨」では密度の高い演奏が独特の閉塞感を作り上げ、その中で緩急に富んだ楠木のボーカルが生命力の強さを提示。まさに本ライブのクライマックスにふさわしい名演となった。
アンコールでは、同じく最新EPに収録された新曲「alive」を通して、このライブ、今回のツアーを通して出会った人たちへ感謝の気持ちを届けていく。そして、ラストナンバーは、8月19日のデビュー2周年を迎えたこのタイミングで披露するメジャーデビュー曲「ハミダシモノ」。ピアノ伴奏のみでスローテンポにアレンジされた序盤では、消え入りそうなほど切なげな歌声を聴かせたかと思えば、その後バンド演奏が加わるとパワフルさやエモーショナルさが一気に向上するなど、シンガーとしての成長をストレートに伝えて、初のツアー最終公演を見事に走り抜けた。
そしてライブの最後には、初のホールツアーの開催が発表された。大阪公演を12月10日・NHK 大阪ホールにて、名古屋公演を12月16日・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて、そしてファイナルとなる東京公演を楠木の誕生日でもある12月22日に昭和女子大学 人見記念講堂にて開催。東京公演では有料生配信も予定されている。ますます進歩していく楠木が次はどんな世界を見せてくれるのか、早くもファンからは熱い期待が寄せられている。
そんな今回のライブツアー「Tomori Kusunoki Zepp TOUR 2022『SINK FLOAT』」は映像化が決定している。ライブ本編に加え、大阪・福岡・東京・名古屋の全公演のメイキング映像を収録。発売は12月7日を予定している。
※「Tomori Kusunoki Zepp TOUR 2022『SINK FLOAT』」のSINK FLOATの正式表記は、SINKとFLOATの間に左右方向の矢印