寄せては返す好奇心の波が、大きな瞳の向こう側にどこまでも広がっている――。dTVチャンネルのひかりTVチャンネル+にて3月8日(日)から配信中のドラマ「中3、冬、逃亡中。」で、30代OL・花菜(壇蜜)の相手役で訳ありな中学生を演じるのが、注目の若手俳優・藤原大祐だ。「逃げることは悪なのか」をテーマにした今作品で、ドラマ初挑戦となった藤原のフレッシュなインタビューを前後編でお届け。後編では、「15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE『JUMP↑with YOU」』」への最年少での出演や芸能界に飛び込んだきっかけ、そして7月に上演される舞台「青春㎤」への意気込みを語ってもらった。

―「15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE『JUMP↑with YOU」』」に最年少で出演し、話題を呼びました。アミューズにはたくさんの役者さんが所属されていますが、藤原さんが参考にされている方はいますか。

「”藤原大祐だ”というものになりたいので、『この人になりたい!』というのはいないんですけど、尊敬している方はたくさんいます。ハンサムで知り合った神木隆之介さんとか佐藤健さんとか……。神木さんはこの間ハンサムで一緒になって、打ち上げの最後にたまたま話す時間があったんです。そこでありがたいコメントをいただいて。後輩思いで、良い方だなって」

―藤原さんがステージ上では泣かなかったけど打ち上げで泣いてしまったと聞きました。

「聞いたんですか?!(笑)。そうなんですよ。ステージ上では絶対に泣きたくない、男を見せたいと思って泣かないでいたんですけど、打ち上げで泣いちゃいました」

―ハンサムは2日間全4公演で2万人を動員しました。公演が終わった後、ファンの皆さんの反響はどうでしたか?

「初登場で、作品もCM(栄光ゼミナール)以外はまだ世に出ていなかったので、僕のことを知っている方は全然いなかったと思うんですけど、ハンサムのYouTubeや宣伝を通して知っていただいて。うちわ、結構たくさんあったんですよ!それがうれしかったですし、ファンレターもいただいていて、全部読ませていただいたんですけれど、それも何通とかではなくって何十通とか……、プレゼントもいただいて。めっちゃうれしかったです。想像以上でした」

―公式インスタグラム(@taiyu_fujiwara)のフォロワー数もどんどん伸びていますね。ファンのみなさんから直接反応をもらえるのは大きいですね。

「インスタグラムってフォロワーが1万人行くと、ストーリーにURLを載せることができるんですよ。それをしたくって。この記事もスワイプアップしたいので、1万人いってほしいですね!表現者って、エンターテイナーじゃないですか。エンターテイナーって、見てくれる人がいないと成立しない職業なので、本当にありがたいなという気持ちです」

―藤原さんが芸能界に入ったきっかけは。

「たまたま、母の知り合い経由でアミューズの方が僕の写真を見てくださったみたいで、呼ばれてなにも知らずに行った場所がオーディション会場で。そこで初めて芝居をやったときに、『お芝居って楽しいな』と思うようになりました。たまたま縁があって、受かることができましたが、お芝居をするまでは全然興味がなかったんです。僕、実はもともと発明家になりたくって。0から1を作れる人って、格好いいなって思っているんです。そういう人って、世界で影響力があるじゃないですか。そういう人になりたい。表現者もある意味0から1を作る、作品を作れる職業だなと思っていて。だから、楽しいなと思い、役者をやることを決めました」

―子どもの頃から発明家になりたかったのですか?

「子どもの頃から、変わった形のオブジェを見たときとか、『この形考えた人すごいね』とかよく言っていました。それがだんだん変わってきて、『そもそもこの机っていうもの作った昔の人はすごいな』『ライトを発明した人はすごいな』『太陽以外で光考えた人はすごいな』って色々と思い始めて。共通するのがやっぱり、『0から1を作る』だなって。今もですが好奇心旺盛な子でしたね。(最近気になることは?)街を歩いていても、人の表情が一番面白くって。昔から人間観察とか好きなんです。レストランとかでも、それぞれ人のトーンも違うし、笑ってる人もいればシリアスな話をしている人もいる。そういうのを見て、いい影響を受けています」

―活発な印象があったので、意外です。

「『芝居、うまくなりたい!』の前に、人間力を高めたくって。人間力が芝居につながるかなと思っています。いろんなところで情報を得て、知識を得て、種をたくさん持ちたいです」

―”種”というのは藤原さんの中でひとつのキーワードになっているんですね。

「そうですね。今は土台を作れる時期だなと思っていて。たくさん蓄えられるものを蓄えておいて、それをどんどん爆発させたい。なので、今はいろんなところでインスピレーションを受けて、インプットしていきたいなと思っています」

―将来的に「こういう役をやってみたい」「こういう役者になりたい」という具体的なイメージは沸いていますか?

「最終的にはハリウッドに行きたいです。やっぱり、世界で活躍したい。英語も一応できます。中3の夏休みに1人でLAにいって、1か月寮に入ったりとか。いろいろ経験させていただいたりしていて。日常会話くらいなら話せます。でもまだまだ修行が必要なので、勉強します」

―7月には舞台「青春㎤」も控えています。ビジュアル撮影はすでに終わっていると思いますが、先輩たちとの共演はどうですか。

「ハンサムを通じて仲良くさせていただいているメンバーなので、安心しています。正木郁さんと田川隼嗣くんは初めて一緒にお芝居をするのも楽しみです。僕自身、舞台は初めてなので、それも楽しみですね。『青春㎤』というくらいなので、見ているみなさんを高校の校舎に連れ込んで、高校生活に誘いたいと思います!」

―最後に今回のドラマを楽しみにされているファンのみなさんにメッセージを。

「役者としてこの役に出会えて本当にうれしくって。僕と翔太は性格も真逆ですし、はじめて人を殺しましたし、はじめて警察から逃げましたけど、でも役としてやれて楽しい、うれしい役でした。暗いように見える作品ですが、花菜と翔太の気持ちになって、わずかな光を探してもらえたらいいなと思っています。ぜひ見てください!」