三沢光晴さんの勇姿が蘇る 埼玉・越谷市の巨大“田んぼアート”はイメージぴったり
埼玉県越谷市の田んぼに巨大な三沢光晴さんが出現。2009年に亡くなったプロレス界のレジェンド・三沢さんが、時空を超えて登場した。
スーパークラフターUがPR「自分が、三沢さんの頭の部分を植えた」
埼玉県越谷市の田んぼに巨大な三沢光晴さんが出現。2009年に亡くなったプロレス界のレジェンド・三沢さんが、時空を超えて登場した。
田んぼを巨大なキャンバスに見立て、色彩の異なる稲を組み合わせて、大地に絵や文字を描く「田んぼアート」。ナスカの地上絵ではないが、何とも壮大なスケールで、大地、地球、自然を感じることができる楽しいイベントだ。
三沢さんは北海道夕張市出身だが、越谷市育ち。越谷で過ごしていた中学2年生の時にプロレスラーを志したというゆかりの地だ。
こしがや田んぼアート(越谷市増林3-2-1)は10年に始まり、今年で13回目。過去にはウルトラマンやキン肉マン、ゲゲゲの鬼太郎、銀河鉄道999など、毎年異なる絵柄で訪れる多くの人達を喜ばせている。
「こしがや田んぼアート」の特徴は、何といっても近くの東埼玉資源環境組合(リユース)第一工場にある、高さ80メートルの無料の展望台から見学できるということ。ここから越谷周辺の景色と、眼下に広がる見事なアートを一見できるのは圧巻そのもの。季節が移ろい、稲が色づくにしたがって絵が徐々に変わって行く様子も楽しめる。
今年は、2代目タイガーマスクとしても活躍した越谷市にゆかりのある三沢さんと、越谷市の鴨のゆるキャラ「ガーヤちゃん」がタッグを組んでいる。
縁に恵まれた越谷市ということ、そして今年は寅年ということから、三沢さんの起用になったという。三沢さんのトレードマークである「緑」が目にまぶしく、まさにイメージにピッタリ。特産のネギを持った絵柄もユニークだ。展示会場では三沢さんのパネルも披露され、試合映像も流れている。
6月初旬に、田んぼアートの田植えが行われた。有志や家族連れに交じって、黙々と手慣れた手つきで作業をする覆面の男がいた。知る人ぞ知る実力派マスクマン「スーパークラフターU」だ。大きな体、俊敏な動き、空手仕込みの豪快な蹴り、力強いドロップキックまで繰り出す器用な選手で、注目を集めている。
越谷近辺在住、そして実家が米屋ということで田んぼや稲作にも関りが深く、田植えに参加。試合同様、素早い動きで、適格に稲を植えて行った。
いつもは「押忍」しか言わないのだが、お米や田植えとあれば黙っていられない。「自分が、三沢さんの頭の部分を植えた」と明かしてくれた。「都心からも近いし、自然豊かで空気もおいしい。プロレスファンのみなさん、是非見に来て下さい!」とアピールも欠かさない。
そして「パンやパスタもいいけど、やはり日本人は米の飯! 何千年もつむいで来た農耕民族の歴史と伝統がつまっている。もっとお米を食べてほしい。力も出る」とお米のアピールも忘れなかった。剛力仮面・スーパークラフターUの強さの秘密は米飯にあり、ということか。
「こしがや田んぼアート」は、絶賛開催中。10月初旬の稲刈りまで楽しめる。