牧田和久投手夫人が改名した理由 立木の名前には「全く未練はありません」

元楽天、現在、台湾の中信兄弟で活躍する牧田和久投手の妻で、モデルや実業家としても活躍する牧田夫人は、6月30日に芸名を立木シュウから牧田シュウに改名した。また、今年2月には事業を株式会社化している。改名の背景や現在、取り組む事業内容とそこにエネルギーを注ぐ理由を聞いた。まずはどんな事業なのか。

実業家としての夢や自身の生き方を語る牧田シュウ【写真:ENCOUNT編集部】
実業家としての夢や自身の生き方を語る牧田シュウ【写真:ENCOUNT編集部】

タレント活動のほか、実業家として2月に株式会社「LISM」設立

 元楽天、現在、台湾の中信兄弟で活躍する牧田和久投手の妻で、モデルや実業家としても活躍する牧田夫人は、6月30日に芸名を立木シュウから牧田シュウに改名した。また、今年2月には事業を株式会社化している。改名の背景や現在、取り組む事業内容とそこにエネルギーを注ぐ理由を聞いた。まずはどんな事業なのか。(取材・文=中野由喜)

「中学から高校まで絵画の基礎を学び、卒業後はインテリアの専門学校に進学しました。その後、デザイン会社に入って後に2017年に独立しました。当時はお花とインテリアを合わせた空間デザインの事業。もともと、デザインの仕事が好きなんです。もっと言うと自分がワクワクする仕事をしたかったんです。飲食店やオフィス、スタジオ等からよくご依頼いただくのですが、施工後にお客様に褒めていただいたって言ってもらえたり、グリーンに癒され仕事がはかどるとか来客が増えた、などの声をもらうと本当にデザイナーをしていて良かったなと思います」

 花を使った空間デザインをやりながら事業は新たな分野に発展していった。

「ずっとジェエリーもやりたいと思っていました。普段からお守りのように大切な言葉やイニシャルなどを指輪やネックレスにデザインして身につけたりしています。その輝きからいつもパワーをもらっています。そしてもう一つの理由は、ジュエリーは親から子へと代々、受け継げるもの。途切れることのない愛の象徴。お花と一緒にプレゼントし、思いを伝える手段でもあります。サプライズして相手を笑顔にすることが好きなんです。ずっと準備をしていました。私のデザインしたジュエリーはお花や植物、自然をモチーフにしていることが多いです。たとえばバラの花をあしらったボックスにジュエリーを入れてプロポーズする商品もあります。サプライズになりますよ」

 デザインを自身で手掛ける。才能がなければできない仕事。

「右脳しか動いていないです。計算とかは苦手です(笑)。幼少期からいろんな国に行き来していたので、デザインのインスピレーションはその国々独特の色使いや建物などに触れたことが生かされていると思います。海外経験をたくさんすることでそれぞれの良さを知ることができました。ジュエリーブランドは、世界中から品質の良いモノを仕入れ、繊細な技術を持つ日本の職人さんが製作しています。本物の良さ、価値がお客様にも伝わるので納品して喜んでくれた時は本物にうれしいです」

 これまで個人事業主として活動していたデザインの仕事だが、2022年2月に株式会社「LISM」を設立した。社名には意味があった。

「家族の名前の頭文字からつけました」

 夫は台湾で頑張っている。仕事をしながら2歳の娘を一人で育てるのは大変。なぜ、モデル以外の仕事をしようと考えたのか。

「父も一緒なので家族経営に近いのですが、母がずっと会社を経営していてすごく活力があり、パワフルでバイタリティーがあるんです。母を見て育った影響かもしれません。私も子どもの頃から会社をやりたいと思っていました。あとは自分がワクワクする仕事をしたいということと家族のためです。両親もたくさん苦労を乗り越えてきた中、どんなことがあってもお互いが一番の味方であり、成功するための努力を惜しまない人です。学生時代から知識はお金で買えないことと外見ばかり気にして中身空っぽにならないように、とずっと言われてきたので、私もこれまで身に付けてきたスキルで家族のために頑張れるのはすごくやりがいを感じます」

 思いはまな娘にも。

「親を見て子供は育つと思うので、子供にもさまざまなことにチャレンジしてほしいなと思います。そして自分で考えて行動して出した答えを応援してあげたいですね」

 夫の牧田は反対しなかったのか。

「『いいと思うよ』と言ってくれました。出会う前からやっていた事業もありますし、お互いの時間の中で、互いに尊重しながらやっています。でも家族が第一優先での仕事です」

牧田シュウが手掛けた商品
牧田シュウが手掛けた商品

「デザインしたジュエリーで人をワクワクさせ、お花でいやし、空間で笑顔に」

 今後の目標を聞いてみた。

「天然ダイヤモンドとともに市場1%未満のエシカル認定済みのラボグロウンダイヤモンドも扱っています。二酸化炭素を排出しない方法で製造されたダイヤモンド。SDGsと深く関わる商品を扱っていきたいです。あと事業を始めてから毎年、売り上げの一部をユニセフに寄付しています。幼少期からいろんな国に行っていたので教育を受けられない子どもたちも間近に見てきました。未来を担う子どもたちのために少しでも役に立てたらと思います」

 生き方についても聞いてみた。

「私のジュエリーブランドのコンセプトが『ありのままの自分を愛して等身大でいられるように』。人の目や声に振り回されると本来の自分を見失うことがある。他者から承認されることが幸せだと勘違いするときがあると思うけど、本当は、自分で自分を愛して認めてあげたときに、幸せが訪れるのだと思う。そして勇気を持って一歩踏み出し行動すると新しい景色が見えて成長できる。失敗もしますが、それが成功への一番の近道。これからも肩書きや見え方にとらわれず、ありのままの自分を受け入れ、そしてありのままの他者を受け入れて等身大の生き方をしていきたいと考えています。自分のデザインしたジュエリーで人をワクワクさせ、お花で人をいやし、空間で人を笑顔にしたい」

 生きる上で自身の中で変わらない大事な順番があるという。

「第1に健康でいること、第2は家族、第3に仕事。家族の時間をしっかり設けて、仕事は人生、心、を豊かにする一部です。生き生きしていると自然と周りもハッピーになっていく。自分の機嫌は自分で取る」

 名前を立木シュウから牧田シュウに変えた。理由を聞いた。

「6月30日に変えました。大した話ではないんです(笑)。昔、芸能活動を始めるとき、本名か芸名かとなったとき、芸名にしたらいいとアドバイスをもらい立木シュウとなりました。立木は画数がいいらしく、あとは外国人の方も発音しやすいという理由から名付けられました。本名の下の名前は漢字で修と書きます。男の人に間違われることが多く、シュウとしました。でも、当時から立木については実は全然、しっくりきていませんでした。今は会社のホームページの代表者名を牧田にして掲載していますし、この際、芸能活動も立木から牧田にしようと思いました。今は本名で仕事を頑張るぞという気持ちです(笑)」

 立木という名前に未練はないのか。

「申し訳ないですが、全く未練はありません(笑)。しっくりきてなかったんです。牧田シュウの方がしっくりきます。フィーリングの問題ですかね」

 最後に今後のタレント活動について聞いた。

「デザイナーとしてコメントできる仕事やママモデルとしてファッション誌などで活動できたらと思います」

(取材協力・カロスエンターテイメント)

□牧田シュウ(まきた・しゅう)1992年10月21日、東京生まれ。女子美術大学付属高校を卒業後、インテリアの専門学校に進学。その後、デザインに関わる仕事に就く。小学時代は上海に留学して中国語をマスター。中学時代は上海のサマースクールやシンガポールで英語を覚えた。両親、祖父母を含めると中国、フィンランド、ロシア、日本にバックグランドを持つ。特技はバトントワリング、着物の着付け。アスリートフードマイスターの資格も持つ。

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