【鎌倉殿の13人】りくの恐るべき策に注目 跡継ぎ巡る激しい覇権争いで野心あらわに

俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。第28回では、梶原景時(中村獅童)に不満を持つ御家人たちが、景時の行動が目に余る、断固たる処分をという訴状を提出する様子が描かれた。景時には後鳥羽上皇(尾上松也)から京に来ないかとの誘いの文も。結局、源頼家(金子大地)から流罪を言い渡された景時は鎌倉を離れることになり、義時に置き土産と称して善児が渡された。気になる7月31日放送の第29回の見どころを探った。

義時(左=小栗旬)と話す頼家(金子大地)【写真:(C)NHK】
義時(左=小栗旬)と話す頼家(金子大地)【写真:(C)NHK】

小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ 第29回の見どころ

 俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。第28回では、梶原景時(中村獅童)に不満を持つ御家人たちが、景時の行動が目に余る、断固たる処分をという訴状を提出する様子が描かれた。景時には後鳥羽上皇(尾上松也)から京に来ないかとの誘いの文も。結局、源頼家(金子大地)から流罪を言い渡された景時は鎌倉を離れることになり、義時に置き土産と称して善児が渡された。気になる7月31日放送の第29回の見どころを探った。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 NHKによると、御家人たちのバランスが崩れ始めた鎌倉。義時は北条と比企との争いの激化を懸念し、頼時(坂口健太郎)と比奈(堀田真由)を前に決意を新たにするという。そんな中、つつじ(北香那)が頼家の次男・善哉を出産。三浦義村(山本耕史)が乳母父となるが、比企能員(佐藤二朗)は長男・一幡こそが嫡男であるとけん制する。一方、北条時政(坂東彌十郎)はりく(宮沢りえ)から政子(小池栄子)の次男・千幡を頼家の跡継ぎにと……という展開とされる。

 また、公式サイトの予告映像では「跡継ぎを巡る激しい覇権争い」というナレーションの後、比企能員の「嫡男は一幡さまだからな」に続き、時政の「千幡じゃ」という声が聞こえた。その直後には「りくの恐るべき策」という字幕とともに、りくの「少々、乱暴な手を使ってでも」という声。善児の2代目とされるトウ(山本千尋)が刀を持つ勇ましい姿もあった。終盤には時政が声をあげて号泣するシーンも。時政に何があったのか。

 比企VS時政の構図など、跡継ぎを巡る激しい覇権争いの背景にある、りくの存在は見どころの一つ。この作品ではのん気なイメージの強い時政だが、「りくの恐るべき策」という字幕が物語るように、まるで、りくが時政を操っているかのような印象。史実では時政は野心家という説もあるが、この作品では、りくの野心から目が離せない。

次のページへ (2/2) 【画像】善児(梶原善)の2代目とされるトウ(山本千尋)&覇権争いの渦中にある北条時政(坂東彌十郎)
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