那須川天心、4歳少年のハイキックに笑顔 「THE MATCH」から1か月「心にぽっかり穴が開いた」
立ち技打撃格闘技「RISE」のファンイベント「THE MATCH2022 応援感謝祭」(東京都・新宿FACE)が22日行われ、RISE、K-1対抗戦を闘った豪華メンバーが集結した。
“未来の格闘家”へグローブをプレゼント
立ち技打撃格闘技「RISE」のファンイベント「THE MATCH2022 応援感謝祭」(東京都・新宿FACE)が22日行われ、RISE、K-1対抗戦を闘った豪華メンバーが集結した。
同イベントには、武尊との“世紀の一戦”を終え、キックボクサーを卒業した那須川天心も急きょ参加が決定。会場に姿を見せると割れんばかりの拍手で迎えられた。
「THE MATCH」後の心境を「実現までにオリンピック2回分の年月あった。(終わって)自分も心にぽっかり穴が開いた」と話し、今後のプランについては「もうそろそろボクシングの練習を始めて、しっかり絞って、蹴りを封印して新たな那須川天心を」と意気込んだ。
ファンとの距離が最も近くなったのは「ミット打ち体験」のコーナー。天心とじゃんけんをして、勝ったファンがリングの上に上げられた。天心とのミット打ちを勝ち取ったのは、4歳の空手少年と7歳の少女、格闘技経験のない女性だった。
4歳の空手少年の登場に会場は沸く。実際に蹴りを披露するまでは「かわいい」などの黄色い歓声が多かったが、ミット打ちが始まるとどよめきに変わった。
「THE MATCH」地上波放送が消滅すると多くのファンは意気消沈。そのなかでメインイベンターである天心は「お金の為じゃねえんだよ 未来の為にやってんだよ 子供達はどうすんだよ」とツイート。格闘技の“未来”を“子ども”への思いを強く訴えていた。
そんな天心が“未来の格闘家”へ向けて、身をかがめ、目線を合わせ、真剣に何かを話す。少年の見事なハイキックを受けると思わず笑顔、うれしそうな表情をしていた。
最後には“那須川天心モデル”のグローブを少年に贈呈。小さな格闘家に未来を託した。
YA-MANがどの選手よりも長くファンサービス
天心が卒業した「RISE」にも個性豊かな最強戦士たちがたくさんいるが、ファンとの距離が最も近かったのはYA-MANだった。
イベントが始まる前からYA-MANグッズを持ったファンが多くいる。リングに姿を現すと会場を盛り上げた。観客に呼びかけられるとできる限り近くまで寄り、それに答える。観客の目も輝いていた。
話題のナンパ企画いじりや、天心とのテンポの良いやり取りで会場を温めたYA-MAN。イベントの最後には団体の新しい顔として、いわば世代交代とも言える姿をファンに見せた。
「この前の『THE MATCH』で天心という大きい存在がいなくなってしまった。でもRISEってこの前の大会で証明できたと思うんですよね。こうやって強いメンバーがまだまだいっぱい残っている。これからのRISEは天心の空いた椅子をみんなで取りに行く。そういうゲームになってくる。前よりもおもしろくなってくると思います。なのでこれからもRISEをよろしくお願いします」
イベント終了後にYA-MANの周りには、多くのファンが集結。どの選手よりも長くファンサービスを行った。SNS上には喜びの声もあふれている。
天心のいなくなったキックボクシング界の新たな顔。「RISE」椅子取りゲームを一歩リードしているのはYA-MANだと見せつけられた。