【テッパチ!】無口な候補生“武藤”一ノ瀬颯が抱える過去 荒療治なトラウマ克服訓練も話題に
劇団EXILEのメンバーで俳優の町田啓太が主演を務めるフジテレビ系水曜ドラマ「テッパチ!」(午後10時)の第3話が20日に放送された。
罵声を浴びせる訓練に「荒治療すぎてハラハラした」
劇団EXILEのメンバーで俳優の町田啓太が主演を務めるフジテレビ系水曜ドラマ「テッパチ!」(午後10時)の第3話が20日に放送された。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
同作は、陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱き思いを描いた物語。町田演じるその日暮らしの主人公・国生宙(こくしょう・ひろし)は、ひょんなことから陸上自衛隊の候補生となり、大切な仲間と出会い成長していく。正規ではない軽いヘルメット・通称「うそっパチ」から、自衛官の身を守る正規の鉄帽「テッパチ」をかぶるにふさわしい「一人前の自衛官」を目指す。
13日に放送された第2話では、宙と同じ第一班メンバーで無口な武藤一哉(一ノ瀬颯)のうわさが持ち上がった。武藤が父親を刺し殺そうとして、少年刑務所にいたというのだ。動揺する宙たちは、トレーニング後のシャワー室で武藤の背中に刃物による切り傷があるのを見つけてしまう。
ある時、銃を使用した訓練中に上官から厳しい言葉を浴びせられた武藤は、パニックを起こして暴れる。宙は3等陸佐で教育中隊長の八女純一(北村一輝)から、武藤の生い立ちを聞いた。武藤は幼いころから父親によるDVや虐待を受けており、母親はまだ小さな武藤を置いて姿を消してしまった。父親のもとで恐怖におびえながら育った武藤は児童福祉施設に入り、18歳で施設を出てから自ら自衛官になる道を志したという。その理由は「誰かの役に立ちたい」だった。
宙は、武藤の壮絶な過去を確かめる
ランニング中の宙は、逃げ出そうとしている武藤を発見する。連れ戻した宙は、武藤にうわさの真相を確かめた。武藤は「俺、父親を本気で殺しそうになった」と明かす。「刺したのか?」と尋ねる宙に武藤は、「父親の方が強かった。組み伏せられたよ」「やってやるつもりが、やられそうになった」と答えた。背中の傷は父親につけられたものだったのだ。
父親が逮捕され児童福祉施設で育った武藤は、就職後もうわさが一人歩きしてすぐに辞めてしまっていた。そんな時に自衛隊のポスターを見かけ、「生きる希望が見つかるんじゃないか」と自衛官を志したのだった。しかし、虐待やDVのトラウマから訓練中の罵声で父親を思い出してパニックになってしまい、自衛官の道を諦めようとしていた。
宙は武藤を「うらやましい。生きる希望を見つけようってだけマシ」と伝える。自衛隊に残りたい武藤の本心を知った宙は、第一班のメンバーを剣道場に集め、「武藤を訓練する」と言い出す。それは「武藤がどんなに罵声を浴びても暴力を受けても、手を出さないため」に、メンバー全員で武藤を1時間、罵倒し続けるというものだった。
必死になってわざと罵声を浴びせる仲間たちと、恐怖や怒りに懸命に耐える武藤。汗だくになりながら、武藤はパニックにならずに1時間耐えることができた。「やればできるやん!」「リスペクトっすよ!」と口々に武藤をたたえるメンバー。わざとどう喝した荒井竜次(佐藤寛太)も、「本心じゃねえからな」と伝え、宙は「やりきったな武藤、お前すげぇかっこよかったぞ」と武藤の頭をなでた。武藤は初めて自然な笑顔を見せた。
この様子を見ていた八女は、第一班を娯楽室に呼び出した。武藤が逃げようとしたことで連帯責任を負わされると不安になったメンバーだが、そこでは誕生日ケーキが登場。この日は武藤の二十歳の誕生日で、八女がサプライズを企画したのだった。武藤は戸惑いながら「今まで祝ってもらったことなかった」と明かす。八女が「周りを見ろ。これがお前の家族だ」と伝えると、武藤は涙を流しながらロウソクの火を吹き消した。
SNS上では、「テッパチ感動しすぎて泣ける」「武藤くんの笑顔に涙腺崩壊。いい仲間に巡りあえてよかったね」「すごいうれしい気持ちで見終わった。過去の苦しみ乗り越えて新たな自分で再スタートだよね」といったコメントが寄せられた。また武藤のトラウマを克服する訓練には、「荒治療すぎてハラハラした」「想像以上の荒治療」と驚く声も。「愛があるからこそできる荒治療」「ちゃんと本気で向かってくれる人がいるから、荒治療でも成功するのかな」といった声も挙がっていた。