“DDTの異端児”岡田佑介が決断 師・秋山準とは「違うアプローチで」革命を起こす

「ユニバーサル王座を旗印に、DDTを自分色に染めたい」――DDTの異端児・岡田佑介が革命宣言をぶち上げた。

熱き思いを明かす岡田佑介【写真:柴田惣一】
熱き思いを明かす岡田佑介【写真:柴田惣一】

7・24DDTユニバーサル王者・高梨将弘に挑戦

 7・24東京・後楽園ホール大会で、DDTユニバーサル王者・高梨将弘に挑戦する岡田。2020年、フリー戦士としてDDTに参戦し、21年から所属選手となったが、自他ともに「DDTでは異分子」と認めている。

 全日本プロレス時代から師であった秋山準を追ってのDDT乗り込みも「全日本のころに固まった自分のスタイルに、こだわっているわけではないけど、ファンの皆さんにはそう映っているようだ」と分析。秋山は王道流に加えてDDTらしさを着々と取り入れているが、岡田はいまだDDTでは異端の存在なのだ。

 王者の高梨は、DDTらしさの権化。もちろん強さも追及しているが、変幻自在な闘い方が持ち味。「自分とは違うカラー」と岡田も認めている。「DDTのファンが圧倒的に王者を応援するのは当然だと思う。だからこそ、倒しがいがある」ときっぱり。

 岡田の色でDDTマットを染める。無論、すべてを一気に変えるのは不可能。革命の第一歩を踏み出したい。岡田の決意は固い

 全日本時代から続く秋山との師弟関係に微塵も揺るぎはない。「今でも、色々と聞きに行くし、怒られることもしばしば。秋山さんには馬場さんから直接、指導を受けたというバックボーンがある。僕と比べるのも申し訳ないけど、同じ全日本OBでも、僕とは全く違う。確固たる土台の上にDDTらしさを積み上げていく秋山さんと同じようにはいかない」と冷静に捉えている。

「プロレスを色んな人に見てもらいたい。そのフィールドを広げたい。これまでのDDTとは違う僕なりのアプローチで少しでも貢献したい」と考える岡田。あえて異分子の道を選んでいるのだろう。

 Jリーグの横浜Fマリノスのファンとしても知られている。学生時代、サッカーで活躍したこともあり、日本代表経験者はじめサッカー関係者との人脈もある。「サッカーファンを何とか、プロレス会場に連れてきたい」と地道に活動している。

 また、特撮マニアでもある。子ども時代に電子戦隊デンジマンのビデオにはまり、戦隊モノはもちろん仮面ライダーなど変身モノに夢中になった。実は29歳の今でも変わらない。

「スーツアクターになりたかった」と告白。デンジマンや仮面ライダーに変身する俳優ではなく、変身後のスーツの中のアクションをする者たちに憧れたというのだから、さすが岡田である。スーツアクターの皆さんとも交流がある。

「異分野の人たちのお話に想わぬ気づきがあったりしたりする。プロレス好きな人たちも実は多い。そんな人たちから輪をひろげていきたい」と岡田の目が輝く。

 岡田流DDT革命も高梨撃破そしてユニバーサル王座奪取が不可欠となる。「高梨さんは海外マットにもよく出かけている。僕はまだ一度も海外遠征してない。ベルトと一緒に高梨さんのスケジュールもいただきたい」とニヤリ。

 7・24後楽園決戦から岡田革命をスタートさせられるか。目が離せない。

次のページへ (2/2) 【写真】仮面ライダーWの出で立ちの岡田佑介
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