加藤シゲアキ、「100分de名著」で10代に読書の魅力をレクチャー 「すべての学問は他人事じゃない」

NEWSの加藤シゲアキが、NHK Eテレで放送を予定している「100分 de 名著 for ティーンズ」で司会を担当することが発表された。

NEWSの加藤シゲアキが「100分 de 名著 for ティーンズ」の司会に【写真:(C)NHK】
NEWSの加藤シゲアキが「100分 de 名著 for ティーンズ」の司会に【写真:(C)NHK】

「100分 de 名著 for ティーンズ」で司会担当

 NEWSの加藤シゲアキが、NHK Eテレで放送を予定している「100分 de 名著 for ティーンズ」で司会を担当することが発表された。

 この番組は、NHK Eテレで放送している「100分de名著」の夏休み限定の特別版となり、生徒役として俳優の鈴木福と女優の本田望結が出演。子どもたちが読書する機会を作り、過去の名作の読み方などを学ぶ番組となる。取り上げる作品は、トルストイの「人は何で生きるか」や「竹取物語」など難解な名著となり、それぞれプレゼン上手なゲストを迎え分かりやすく解説していく。

 今回、作家としても活躍している加藤が、番組の魅力をインタビューで答えた。

 加藤は、番組について、「どの作品も味わい深さを感じて、解説を聞いていて楽しく勉強になり、物を知る喜びも感じられました」と紹介。今回取り上げる名著については、「生物学とか経済学の本というのは、なかなか手が伸びない分野だと思います。こうやって触れてみると、すべての学問は他人事じゃないということも解ると思います」と明かした。さらに、興味深かった本として、ポール・ナースの「生命とは何か」をあげ、「生物学が非常に面白かったです。自分の小説にも、生物の進化などを入れ込むこともあって、興味がもともとあった分野でした」と説明している。

 自身の10代における読書体験については、「本を好きになったのは遅くて、大学生くらいの頃だったんです。それまでは、なかなか劇的な出会いというのはなくて、流行っている作品を読むくらいでした。本がたくさんありすぎて、何を読んでいいか分からないと思うんです。自分は、大学生になると周りで本をたくさん読んでいる人が多くなって、面白い作品を教えてもらいました。読書の幅が広がっていき、楽しさや面白がり方が広がっていくようになりました」と読書の魅力を話した。

 また、共演した鈴木と本田については、「2人とも真剣に取り組んでくれました。10代ならではの視点もたくさんありましたし、本田さんは女性としても違った考え方があって非常に勉強になりました。2人とも、さらに本を好きになってくれたんじゃないかなと思います」と舞台裏を明かした。

 最後に、10代に向けたメッセージとして、「本はこうやって読めば面白いんだということを実感できると思います。全員が面白いという本ではなくて、自分だけが面白いと思える作品に出会えた時の体験を一回すれば、本のすごさを知ることができると思います」と話し、インタビューを締めくくった。

「100分 de 名著 for ティーンズ」は、NHK Eテレで8月1日から8月22日まで毎週月曜午後10時25分の放送予定となっている。

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