夜道 雪が“バイク女子”になったワケ「タイヤが好き」 両親は猛反対も免許を取得
声優の夜道 雪は大好きなバイクの魅力を広めるため、YouTubeなどさまざまなメディアを通して発信し続けている。そんな夜道の並々ならぬ“バイク愛”を深掘りした。
夢は「バイクブームをもう1度」
声優の夜道 雪は大好きなバイクの魅力を広めるため、YouTubeなどさまざまなメディアを通して発信し続けている。そんな夜道の並々ならぬ“バイク愛”を深掘りした。(取材=伊藤賢汰/文=中村彰洋)
幼少期から「タイヤが好きだった」という夜道がバイクに目覚めるのも必然の流れだった。
「乗り物が好きなんです。免許取得前はクロスバイクに乗って遊んでいました。とりあえずタイヤがあるとうれしかったんです。タイヤがある物がとにかく好きで、中学生のときはずっと車に乗りたいと思っていたんです。でも、車の免許は18歳にならないと取れないので、仕方なく、バイクだったら16歳から取得できると思い、教習所に通って17歳のときに取得しました。免許を取ってバイクに乗ったらすごい楽しくて、そこからハマって結局、車の免許はいまだに取っていません(笑)」
当時は高校に通いながらの免許取得。両親からは猛反対されるもアルバイトでお金を貯め、自腹で取得した。「『貯めたから自分で取る!』って言いました。両親も渋々認めざるを得ないみたいな感じでした。自分のお金なら自分で責任持てばいいし、何を言っても聞かない性格が分かっていたのか、最後は許してくれました」。
初めて購入したバイクは、初期型の「KTM 390 DUKE」だった。出会いは一目惚れ。カワサキ・ZZR250に乗ることを目標に免許を取得するも、バイクショップで初めて見たDUKEに惹かれ、購入を決意した。
その後は、大型二輪免許を19歳ごろに取得。バイクもホンダ・CBR650FやMVAGUSTA・DRAGSTER 800RR、スーパーカブ50などさまざまなタイプを購入し、バイクライフを楽しんでいる。
YouTubeでのバイク動画をきっかけに、今では“バイク女子”としてメディアに出演することも増えてきたが、始めはバイクを仕事にすることへの抵抗感もあったという。
「自分で楽しんでいることだから、コメント欄とかでいろいろ言われるのが嫌だなって思っていました。でも当時のスタッフさんから『出していった方がいいよ』ってアドバイスをもらって、挑戦してみたら反響も大きかったんです。ネガティブなコメントもありましたが、それでも続けているうちに私の“バイク愛”みたいなものが伝わってきたんじゃないかなと思います。自分で頑張って稼いだお金で買ったバイクですし、心から好きでバイクに楽しくて乗ってるということが少しずつ時間をかけてこの5、6年で伝わって、みんなに知ってもらえたのかなって思うとすごいうれしいです」
今後はバイクを広く普及するために発信を続けたいと目標を口にする。
「若い女性の中にもバイクや車といったモータースポーツが好きな人もいると思います。だから、興味を持っている若い女性層だったり、いろんな人にバイク乗ってもらいたいです。2~30年前のバイクブームのような盛り上がりをもう1度見てみたいんです。その時代にタイムスリップしたいとすら思っています(笑)。だから、もっとバイクの楽しさなどをYouTubeで伝えていきたいですし、危ないだけじゃないということを伝えていけたらいいなって思っています」
□夜道 雪(よみち・ゆき)1999年11月21日、北海道出身。中学3年生時にスカウトをきっかけに芸能界デビュー。2021年にはアニメ「スーパーカブ」で主人公・小熊を演じる。声優としての活動をメインにグラビアなどでも活躍。現在も5台のバイクを所有するなど“バイク女子”としても人気を集めている。22年7月20日にはミニアルバム「初雪 First Love」(ユニバーサルミュージック)でアーティストデビューを果たす。