2023年に放送されるNHK大河ドラマ「どうする家康」の取材会が1日、愛知・NHK名古屋で行われ、主演の松本潤、大森南朋、山田裕貴、松重豊、制作統括の磯智明氏が出席した。6月5日にクランクインした松本は「非常に有意義な時間を過ごさせていただいています」と充実した表情で手応えを口にした。

「どうする家康」は脚本家・古沢良太が、新たな視点で誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く。徳川家康を松本、その家臣・酒井忠次を大森、最強の戦国武将・本多忠勝を山田が、古参の家臣・石川数正を松重がそれぞれ演じる。

　これまでと違うユニークな捉え方の家康が話題を呼んでいる今作。松本は「台本で主に起こることは歴史で今語られていることと変わらない」としながらも、「皆さんが『徳川家康ってこうだよね』と思っている人を、また徳川家臣団がどう1つにまとまって、どういうチームプレーをやっていたのかというところを面白く、魅力的に描いています」と独特の切り口で描かれる作品の魅力について語った。

　家康に深く関わっていく織田信長を事務所の先輩でもある岡田准一が演じており、すでに撮影は順調に進んでいるという。松本は「リハーサルを一緒にやらせてもらっていても全体が見えていると言うか、スタッフの方たちとどういう風にコミュニケーションをとった方がいいのかとか、こういう風に動いた方が信長と家康の関係が見えるんじゃないかとか、いろんなアイディアを現場で出してくださる」と大河主演を経験している岡田に信頼を寄せている様子。

「圧倒的な力を持った信長と、なにも持っていない家康の描き方や、その対比をつけるのに『こんな芝居をしたら？』とか、テストではやらないことを本番でいきなりしかけられたりとか……。非常に翻弄されています。その辺も楽しみにしていただけたら」とアピールしていた。