テレビ×下ネタの最適解 女芸人No.1のオダウエダが出した答え「男子中学生に近い」
2021年に開催された「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」で5代目王者に輝いたお笑いコンビ「オダウエダ」。そんな2人が結成9年目にして初の単独ライブ「ALC.不可説不可説転」を7月2日に行う。念願の“初単独”について小田結希と植田紫帆の2人に話を聞いた。
7月2日に結成9年目にして初の単独ライブ
2021年に開催された「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」で5代目王者に輝いたお笑いコンビ「オダウエダ」。そんな2人が結成9年目にして初の単独ライブ「ALC.不可説不可説転」を7月2日に行う。念願の“初単独”について小田結希と植田紫帆の2人に話を聞いた。(取材・文=島田将斗)
21年4月27日、新型コロナウイルスによる政府の3回目の緊急事態宣言を受け、開催を予定していた初の単独ライブは中止になった。当時の心境をこう振り返る。
「単独をやる1か月くらい前からちょっとなくなるんじゃないかなという雰囲気は出ていたんですよ。心の中で私は『これないんちゃうかな』みたいな。台風の前日の子どもみたいな感じで、一応ランドセルの中に教科書入れてるけれど、『明日休みやな』という感じでした」(植田)
「周りのスタッフさんとかも、中止になるかもしれへんのにみんな言わずに一生懸命準備をやってくださっていたので、私たちも一生懸命やらなきゃなって思っていました」(小田)
芸歴9年目である今年ようやく単独ライブを実施する。1か月を切った2人の表情はいきいきとしていた。
「『やっとできるぞ』というところ。これは(中止を経て)一個ハードル上がってるから頑張らなと複雑な思いです」(植田)
「中止になっていたんですけれど、単独の準備はやっていたんです。なのでシミュレーションさせてもらったってことでラッキーやと思っています。前回やろうとしていた単独とは全然違うものを準備しているので、それは楽しみにしてほしいなと思います」(小田)
さらなる野望は「コント王者」
「THE W 2021」優勝後はテレビなどメディア露出も増えた。一方でゴールデン帯ではやりづらい“下ネタ”にも定評があるのが「オダウエダ」だ。ABEMAで行われた「シモネタGP」では優勝、自身のYouTubeでも普段とは異なる表情を披露している。
通常のネタと“下ネタ”のすみ分けにやりづらさは感じていないのだろうか。
「本当に下ネタも好きやし、それ以外も好きなんです。テレビとかではできないことがある。でも、それを言っていい場所(ライブなど)では、全力で楽しんで全力で言えるようになったので、より楽しくなりました!」(植田)と笑った。
対する小田は“真理”にたどり着いていた。「自分は男子中学生に近いです。男子中学生って下ネタを考えるときもあれば、それを考えずに遊んでいるときもあるじゃないですか。他の芸人さんもそうなんじゃないですかね」とうなずいた。
「THE W 2021」の優勝から仕事も倍増。ようやくバイト生活から抜け出し、芸人の仕事で食べていけるようになった。ここで終わりではない。“女芸人”とくくられることへの思いや、さらなる野望も口にした。
「『THE W』は、漫才、コント、ピンで戦えて、芸歴制限もないのでおもしろい大会だと思います。女芸人さんが全員力をつけてきているのは、絶対『THE W』があったから。だからこそ、自分たちが好きな結成からやってきたコントで、『キングオブコント』でウケたいなと思う。分母数の大きさになるんですけれど、漫才やっているなかで1番取りたい、コントをやっているなかで1番を取りたいというところで『THE W』は途中経過に過ぎないかなと思います」(植田)と眼光鋭い。
「私は女性芸人みたいなくくりはない方がいいと思います。でも『THE W』という大会は開催されているので、自分たちが良いネタを作っていく、出していくためには何でもするという気持ちです。『THE W』に出場して、優勝させていただいて、また新しい経験もできているので、あって良かったと思います」(小田)
初単独ライブの中止、「THE W」優勝。この1年間にさまざまな出来事が2人にはあった。もうすぐ芸歴10年目。大型賞レースで優勝する日もすぐ近くかもしれない。
□オダウエダ、2014年にコンビを結成。1995年6月26日、愛媛県生まれの小田結希と91年7月1日、大阪府生まれの植田紫帆からなる。2021年女性芸人ナンバーワン決定戦「THE W 2021」で優勝。7月2日にはコンビ初の単独ライブ「ALC.不可説不可説転」をルミネtheよしもと(東京都新宿区)で開催する。
○公演情報は以下の通り
日時:7月2日(土) 開演:午後8時(開場:午後7時40分)
会場:ルミネtheよしもと
出演:オダウエダ
チケット料金:前売2800円 当日3300円
チケット取り扱い
・販売サイト FANY Ticket https://yoshimoto.funity.jp/
・劇場窓口