篠山輝信が「新人シナリオコンクール」グランプリ 賞金は母・南沙織に「プレゼント」
俳優・篠山輝信の作品「島」が、第31回「新人シナリオコンクール」で最高賞グランプリにあたる入選を果たし、17日に都内で行われた授賞式に出席した。「島」は4月4日発売の「月刊シナリオ」で発表した作品。戦後の沖縄を生き抜いた姉妹と、自分の母親の死をきっかけに沖縄を旅する中年男性が自分のルーツを知っていくという、一つの家族の「血の物語」。
昨年、オンラインのシナリオ講座受講がきっかけ 「書き続けていこうと思います」
俳優・篠山輝信の作品「島」が、第31回「新人シナリオコンクール」で最高賞グランプリにあたる入選を果たし、17日に都内で行われた授賞式に出席した。「島」は4月4日発売の「月刊シナリオ」で発表した作品。戦後の沖縄を生き抜いた姉妹と、自分の母親の死をきっかけに沖縄を旅する中年男性が自分のルーツを知っていくという、一つの家族の「血の物語」。
篠山は表彰式の壇上で「素晴らしい賞を頂きましてありがとうございました。率直にうれしいです」と笑顔を見せた。また、授賞式後には、「緊張しました」と語ると「壇上に立って、自分が頑張ったんだなって感じあらためて賞の重みを感じました。名だたる脚本家先生たちのいる中で、まさか自分がシナリオの賞で登壇することができるなんて」と、感激していた。
賞金は100万円。「僕自身のルーツとか家族の話を書いたわけではないですけど、自分のルーツに着想を得て書いたので、両親、とくに母にプレゼントをと思います」と語った。また、「今回、自分の実力以上の作品がたまたまできたと感じています」と、謙遜しながらも今後も「書き続けていこうと思います」と意欲をみせた。
同作を書くきっかけは、昨年、コロナ禍で在宅の時間が増え、オンラインでシナリオ講座を受講したこと。自身の祖父が誰であるか知らないということに着想を得て書き始めた。「(篠山の母である)南沙織の息子がたまたまシナリオを書くことになってそれが沖縄の話で、たまたまこうして賞を頂けるというのは、偶然だとは思います。母が50年前の沖縄本土復帰のタイミングで歌手デビューし、シナリオを初めて書いて、なにか実力以上の大きなめぐり合わせの中で賞を頂いたと感じています」と、不思議な縁を感じていた。