中川翔子が9歳で亡くした父への思いを激白 休日のルーティンは墓参り「元気が出る」

8日にデビュー20周年を記念した写真集「ミラクルミライ」(講談社)を発売した中川翔子。その父はミュージシャン、俳優、歌手として活躍した中川勝彦さん(享年32歳)。しょこたんが亡き父への思いを明かした。

亡き父への思いを語った中川翔子【写真:舛元清香】
亡き父への思いを語った中川翔子【写真:舛元清香】

写真集「ミラクルミライ」発売中、32歳の若さで亡くなった父・勝彦さんへの思い

 8日にデビュー20周年を記念した写真集「ミラクルミライ」(講談社)を発売した中川翔子。その父はミュージシャン、俳優、歌手として活躍した中川勝彦さん(享年32歳)。しょこたんが亡き父への思いを明かした。(取材・文=平辻哲也)

 勝彦さんは1994年9月17日に急性白血病のため、32歳の若さで亡くなった。しょこたん、9歳の時だった。思春期には父への複雑な思いもあった。「学校に行けなくなったきっかけも、父に関する悪い噂をネットで見て、信じちゃったことだったんです。父にはいろいろあったみたいかもしれないですけど、その時はすごいショックでした」と振り返る。

 勝彦さんはマルチタレントの先駆け的な存在だった。1984年にはアニメ「超力ロボ ガラット」の主演の声も務めている。「私は、父のことをよく知らないし、ちゃんと喋ったこともない。違う人生だし、同じ仕事に就くわけないと思っていたのが、結局、私もアニソンが好きで、芸能界に入った。ずっと足跡をたどっている感じもあったんですね。父の活動を振り返ると、王子様みたいな感じでデビューして、時代劇の俳優をやって、ロック歌手、アニメ声優にもなって、絵も書いている。それって、私と同じかも。それって、当時は珍しかったかも知れないって思うんです」。

 中川が2012年、初めてライブを行った渋谷公会堂(現・LINE CUBE SHIBUYA)は父がかつてステージに立った会場でもあった。「父はここでやれたことがうれしすぎて、客席にダイブしたらしいんです。全員が避けたから、硬い椅子にあたって、骨折して、救急車で運ばれた。本当にアホだなと思うんですよね」と笑う。

 父が芸能界で残してくれた縁もある。「南野陽子さんご夫婦は私によくしてくださるんです。父はテレビ『時をかける少女』(1985年)で相手役をやって、デビューしたての南野さんにすごい優しかったんだそうです。父、グッジョブ! と思いました」。

 父は生きていたら、今年還暦にあたる。「一緒にいろんな動画を撮ったりできたな。そう思うと、悔しさも感じる。でも、一緒に仕事している感じが感じているんです。歌う時は、どこかで聞いて楽しんでいるんだろうなって」。台東区谷中にある墓参りに出かけるのが休日のルーティン。「父を好きだった方、私を通じて、父を知った方がいまだに掃除をして、お花を供えてくださる。お墓には、いろんな方が書き込んでくれるノートが置いてあるんです。全国から来てくださって、めちゃくちゃありがたいですよね。何か頑張った時、しんどくなった時、父に報告すると、元気が出る気がして……。もちろん写真集を発売することになったことも報告しに行きました」。

 同じ事務所の江原啓之からは「お父さんは生前より生き生きしているよ」と言われた。「そうだったら、うれしいんですけど。私が化石にハマって、収集してたら、父の形見の化石がめちゃめちゃ出てきたり、父もネコの絵を集めたり。会話はしてないけど、血の中に入っているんだろうな。そういうのを途絶えさせたくもない。今は結婚するだけがその形ではないと思うのですが、子どもは欲しいですね。私も、娘ができたら、共演したい。それはプライベートの夢かな」とひそかなミライへの願望も明かした。

□中川翔子(なかがわ・しょうこ)1985年生まれ、東京都出身。2002年に「ミスマガジン 2002」ミス週刊少年マガジンに選ばれ芸能界デビュー。歌手・タレント・声優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティー番組にも出演中。近年では女優としても活動の幅を広げており、多くのドラマ・舞台にも出演。歌手としての活動も精力的に行い、22年3月には映画「しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま」」の主題歌「君のまんまが いいんだよ」をリリース。20年より開設したYouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」は登録者87万人を超える。

□中川翔子写真集『ミラクルミライ』(講談社)
発売日:6月8日(水)
定価:2,970円(税込)
判型:AB判
内容:144ページ
<特典>ポストカード1枚(全3種)
amazon URL:amazon.co.jp/dp/4065282365

この記事に戻るトップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください