【THE MATCH】笠原友希「ここは通過点」 “天心が認めた”21歳の次世代スター候補
格闘技のメガイベント「THE MATCH 2022」(ABEMAで全試合独占生中継)は6月19日、東京ドームで開催される。キックボクシングの“神童”那須川天心と、“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”武尊の「世紀の一戦」をメインに、RISE、K-1の両団体が誇るトップファイターがズラリと勢ぞろいする。「ENCOUNT」では出場選手へのインタビューを実施。カウントダウン連載で紹介する。第10回はシュートボクシングの笠原友希(シーザージム)。Krushスーパーフェザー級王者・中島千博(POWER OF DREAM)と対戦する。
出場選手インタビューvol.10、笠原友希
格闘技のメガイベント「THE MATCH 2022」(ABEMAで全試合独占生中継)は6月19日、東京ドームで開催される。キックボクシングの“神童”那須川天心と、“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”武尊の「世紀の一戦」をメインに、RISE、K-1の両団体が誇るトップファイターがズラリと勢ぞろいする。「ENCOUNT」では出場選手へのインタビューを実施。カウントダウン連載で紹介する。第10回はシュートボクシングの笠原友希(シーザージム)。Krushスーパーフェザー級王者・中島千博(POWER OF DREAM)と対戦する。
“天心が認めた男”が、シュートボクシングから殴り込みをかける。
「こんなビッグマッチに自分が選ばれたことは、もうシンプルに嬉しいっすね。前回いい結果を出せて運良く選ばれた。すごくありがたいなと感謝しています」
21歳の笠原は、シュートボクシングの日本フェザー級、スーパーフェザー級の2冠王者。20年7月には天心に敗れたが、現在6連勝中。3月には初めてRIZINのリングに上がり、1Rで跳び膝蹴り一撃で仕留めて見せた。
笠原が対峙(たいじ)するのはKrushスーパー・フェザー級王者の中島。「Krushの選手もK-1の選手も、すごい素晴らしい選手、すごい強い選手が多い。今回こうやって交わることができて、ファンの人も楽しみだと思いますし、僕自身もすごい楽しみです」と胸を高鳴らせている。
中島の映像を見たという笠原は「すごい変則的な切り技とか多いと思うんすけど、蹴り自体は僕のが強いかなと思います。回転系の技もある? そうですね。でも僕には当たらないかなって」と豪語する。
天心から送られた「強くなるよ」の言葉
天心が去った後、“次世代のスター候補”というのが衆目の一致した見方だ。本人にも自覚がある。
「僕もしっかりと格闘技を盛り上げてスターになりたいと思ってる。ただ今のままじゃ、全然まだまだだなって思ってるんで、ここはしっかり勝って、通過点としてこれからにつなげていきたいです」
その天心には2年前の7月12日、90秒で3度ダウンを奪われ敗れた。その後、天心が発した「強くなるよ」という言葉は今も残っている。
天心戦の前後で、変わったのは「気持ちの持ちようです」と振り返る。「引き締まったというか。自分なんてまだまだだなって、未熟な部分が多いなと感じましたね。もうちょっとやれるんじゃないかみたいなのは正直ありました。でも技術とか全部が通用しなくて、もっと練習もして、しっかりやんないとな、と思いました」。
K-1対RISEの対抗戦とも位置づけられる今大会で、シュートボクシングの天才が超満員の東京ドームで躍動する日が来た。
「僕の全力をしっかりぶつけたい。K-1、RISE以外にも、シュートボクシングで強い選手がいるぞ、っていうところをしっかり証明して、もっと僕のことを注目してもらいたい」
3日に21歳になったばかりの笠原。これからの立ち技を背負っていくものとして、まばゆいスポットライトを浴びる準備は出来ている。
■天心vs武尊、笠原の予想は?
〇…ENCOUNTではインタビュー実施選手に天心―武尊を予想してもらった。
笠原の予想「天心選手の判定勝ち」。
「テクニックとスピードがあって相手をいなすのもうまい。1Rは距離感が合わないですが、2、3で合ってきたときにカウンターを入れるかなと。判定だと思いますが、ダウンもどこかにあるかなと思います」
□笠原友希(かさはら・ゆうき)2001年6月3日、東京都台東区出身。8歳からシュートボクシングのジムに通う。17年にプロデビュー。20年に日本フェザー級王座獲得。21年に日本スーパーフェザー級王座獲得で2階級制覇達成。21勝(10KO)2敗。175センチ、57.5キロ。