【ROAD TO UFC】LDHの至宝・中村倫也、海外強豪を204秒で仕留める 夢のUFC契約まであと2勝

LDHの至宝・中村倫也(EXFIGHT /LDH martial arts)がググン・グスマン(インドネシア)に1R3分24秒、アームロックで仕留め勝利を収めた。

強豪に1R1本勝ちした中村倫也【写真:Getty Images】
強豪に1R1本勝ちした中村倫也【写真:Getty Images】

「ROAD TO UFC」バンタム級トーナメント

総合格闘技イベント「ROAD TO UFC」バンタム級トーナメント(2022年6月10日、シンガポール・インドア・スタジアム)

 LDHの至宝・中村倫也(EXFIGHT /LDH martial arts)がググン・グスマン(インドネシア)に1R3分24秒、アームロックで仕留め勝利を収めた。

 対戦相手のもん絶した顔が印象的だった。前蹴りから入った中村は、開始1分も経たないうちにテイクダウン。有利なバックサイドポジションから肘、拳を浴びせていく。じわじわとダメージを与えていたが、後頭部への打撃の注意で試合は一旦ストップ。レフェリーから「多すぎる」、1ポイントの減点処分を受けてしまった。

 それでも攻め続ける。再開してすぐに中村は強烈なダブルレッグテイクダウン。対戦相手を浮かせ、ケージ際マットにたたきつけると、サイドポジションに移行。その後すぐにアームロックを極め、試合を終わらせた。

 試合後、中村は「(自分のレスリングには)自信がありました。23歳以下の世界大会で優勝している世界チャンピオンだから。(相手の打撃には)驚きはしなかった。今日は俺の日。何が起きてもいいように準備してきた」と流ちょうな英語でコメントした。

 中村は、レスリングでU-23世界選手権優勝経験を持つ27歳。東京五輪の代表選考会をかねた日本選手権で後の五輪金メダリスト・乙黒拓斗に敗れ、五輪出場を逃した後、2020年にMMA転向した。昨年7月のプロデビューから3連勝を飾っている。直近の4月に行われた「POUND STORM」では、アリアンドロ・カエタノ(ブラジル)と対戦。大流血の死闘を繰り広げ、3対0の判定勝ちを収めていた。

 一方のグスマンは、MMA戦績8勝(3KO、2サブミッション、3判定)3敗。昨年12月の直近の試合ではTKO勝ちを収めていた。

 次戦の相手は9日にケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)に判定勝ちを収めた風間敏臣。9月に行われるトーナメント準決勝は、日本人対決となった。12月の決勝で勝利すれば、UFCとの契約が待っている。

次のページへ (2/3) 【動画】LDHの至宝・中村倫也がリングに入場する瞬間
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