【THE MATCH】山崎秀晃「K-1の看板は最強」 魔裟斗に憧れ上京した最年長35歳のプライド
格闘技のメガイベント「THE MATCH 2022」(ABEMAで全試合独占生中継)は6月19日、東京ドームで開催される。キックボクシングの“神童”那須川天心と、“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”武尊の「世紀の一戦」をメインに、RISE、K-1の両団体が誇るトップファイターがズラリと勢ぞろいする。「ENCOUNT」では出場選手へのインタビューを実施。カウントダウン連載で紹介する。第5回は山崎秀晃(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST)。第6代RISEライト級王者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)と対戦する。
出場選手インタビューvol.5、山崎秀晃
格闘技のメガイベント「THE MATCH 2022」(ABEMAで全試合独占生中継)は6月19日、東京ドームで開催される。キックボクシングの“神童”那須川天心と、“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”武尊の「世紀の一戦」をメインに、RISE、K-1の両団体が誇るトップファイターがズラリと勢ぞろいする。「ENCOUNT」では出場選手へのインタビューを実施。カウントダウン連載で紹介する。第5回は山崎秀晃(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST)。第6代RISEライト級王者・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)と対戦する。
2009年から44戦、K-1のベテランが東京ドームの舞台に立つ。「K-1の看板っていうのは最強」。魔裟斗にあこがれ、上京した山崎のビッグマッチにかける思いは強かった。
35歳、参戦選手の中では最年長だ。「僕は年齢を気にしていない。同じ時代に生きている中で、誰にも負けたくないという気持ちで常に戦っている。若いやつでも強いやつは強いし、金を持っているやつは持っている、名声があるやつはある。そこで年齢どうこうっていうのは言い訳にしたくないです。リングに立ち、プロとして金を取れるファイターでいたいというのは間違いない」と明かした。
対戦相手の原口は「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63キロトーナメント」を制したファイターだ。対戦カード発表の会見で「新生K-1で一番好きなファイターだったし、ずっと強いなと思っていた」と尊敬の念を向けていた。
原口のリスペクトに感謝もしている。「僕が生きてきた時代と彼が生きてきた時代はまた違う。僕が魔裟斗選手にあこがれたように、次の世代の人たちにあこがれてもらえるファイトスタイルを僕も心掛けてきた。前回、僕がああいう負け方をしてしまって、それでも『THE MATCH』に対して熱を持てたのは、“原口健飛”という男が僕との対戦を熱望してくれたがゆえ」と口にした。
さらに「RISEの次世代を担う選手というのは間違いない。それを戦績が証明している部分はあると思いますね。テクニックもパワーもあって、総合的に能力の高い選手だと思います」と評価する。
具体的な印象も明かす。「スピーディーな選手で蹴り技も多彩。パワーヒッターというよりはテクニックが勝る選手かな。ミート力の高い回転技を持っている。フルコンタクト系ではない、ステップ系のファイターですよね。フルコンタクト空手の良さを生かしつつ、立ち技ルールに上手く適応させているなと思いますね」と分析した。
なれ合いではない。原口を評価をするものの団体の対抗戦となると敵意をむき出しにした。
「RISEは正直言うとあんまり関心がなかった。RISEのトップファイターはK-1には来るけれど、K-1のトップファイターがRISEに行くというのはまずない。K-1は下から組織ができていて、目指すところがある。興行数も選手の頭数も多い。強いやつがいればいるほど、向上心は選手みんなが持つわけですし、規模のデカさと選手層の厚さがある。本当にレベルは違いますよ。僕も、いちファイターとして彼をリスペクトして、全力でたたきつぶしにいきたいと思います」
東京ドームという大舞台への胸の高まりも明かした。「ぶっちゃけ野球が大好きなんですよ。それで何回も行ってますし、K-1がどうこうというよりは、大好きな野球選手たちがやっているあの天井でできるというのは興奮しています。選手として大きい場所でできるっていうのは、光栄ではありますけれど、そこで気持ちがぶれるとかはないと思う。より最高のパフォーマンスで、いつも通りの“山崎秀晃”を見せたい。ホームランしかないでしょう」と笑った。
天心vs武尊、山崎秀晃の予想は?
〇…ENCOUNTではインタビュー実施選手に天心―武尊を予想してもらった。
山崎の予想「武尊のKO勝ち」。
「まぁビッグマッチという名のもとの試合で、天心選手がどういう盛り上げ方をするかによって試合内容は変わってくるのかな。ポイントゲームにするのか、格闘技を見せるのかということ。試合を見終わったときに『あれ格闘技やったな』と、胸に響いているのか。『30対29の判定だったな』という試合には終わってほしくないと思う。武尊がやってきた試合というのはそういうものではないです。ストレートにいくと、武尊が押し切ってKO勝ちかな」
□山崎秀晃、1987年2月5日、京都府京都市生まれ。2009年にデビュー、34勝(19KO)9敗1分け。身長177センチ、65キロ。