【ちむどんどん】宮沢氷魚の沖縄への思い 沖縄題材の作品に「運命的なものを感じます」

俳優・宮沢氷魚がこのほど、出演するNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜、午前8時)について取材に応じた。宮沢は主人公・比嘉暢子(黒島結菜)の幼なじみ・青柳和彦を演じる。父の仕事の都合で少年時代に沖縄に引っ越してきたが、その後、沖縄を離れ、大人になって新聞記者になった設定。第8週で大人になった2人は再会する。

青柳和彦を演じる宮沢氷魚【写真:(C)NHK】
青柳和彦を演じる宮沢氷魚【写真:(C)NHK】

主人公・比嘉暢子の幼なじみで新聞記者の青柳和彦役で出演

 俳優・宮沢氷魚がこのほど、出演するNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜、午前8時)について取材に応じた。宮沢は主人公・比嘉暢子(黒島結菜)の幼なじみ・青柳和彦を演じる。父の仕事の都合で少年時代に沖縄に引っ越してきたが、その後、沖縄を離れ、大人になって新聞記者になった設定。第8週で大人になった2人は再会する。

 暢子との再会シーンを撮影した宮沢は「黒島さんや現場に温かい雰囲気がありました。クランクインして2、3日目でそのシーンを撮りましたが、この作品の一員になれたというか、暢子に気持ちよく再会でき、いいものが撮れたと思っています」と自信をのぞかせた。

 また、黒島の印象にも言及。「お会いしたのは初めてですが、黒島さんの作品は大好きで見ていましたので、やっとお会いできる喜びもありました。僕の周りで黒島さんとお会いしたことのある方は口をそろえて『すごい子だ』と言っています。お芝居もそうですし、僕より年下ですが、堂々としていて『ちむどんどん』の座長にふさわしい女優さんだと思います。自分のお芝居や作品全体に対しての思いがすごく強い人。集中力やみんなをまとめる力があるので、ヒロインが黒島さんでよかったなと思います」と称賛した。

 共演して感じた具体的なすごさも紹介。「朝ドラ特有かとも思いますが、撮影していて急に時代が飛ぶんです。たとえば5年とか。その5年間の成長は描いていませんが、成長し、人との関係も変化していくことなどを、スムーズに演じ切るというか。ここは5年たっているから多分、こういうことだと、探り探りとなりがちですが、黒島さんは自分の中にしっかりビジョンがあり、撮り順がめちゃくちゃになるときも、そこで調整できる現場での力は、なかなかできることではないので、そこは見事に自分の気持ちといろんなことをコントロールしている印象があります」と語った。暢子と素の黒島を比べた印象には「人としての強さというか、一生懸命に何かに向かって走り続けている人物像はすごく近いものを感じます」とした。

 演じる青柳和彦のキャラクターと自身と似ている点も紹介。「実際に演じてみて、和彦は優しくて、穏やかで、人として愛されやすい人間。でも一見、しっかりしているように見えて、ちょっと不器用だったりドジっぽいところがあったり。そのギャップを気に入っています。僕も結構、優柔不断だったり、たまに、ちゃんとしているように見えて、ボーっとする時もあるので、そういうところは似ている気がします」と語った。

 舞台となる沖縄へも思いも紹介。幼いころから少なくともプライベートで14、15回は訪れているという。「今27歳(取材当時)ですが、短い時間ですが沖縄の変化とか、沖縄がどう日本をはじめ、世界に認知されていったかという過程はしっかり見てきたつもりです」。そう語ると「戦後の傷跡というか、戦前のつらい物も少し残っている感じがあり、それを2022年の復帰50年という記念すべき年に沖縄を題材にした素晴らしい作品に参加できるのは運命的なものを感じます。沖縄については結構、知っているつもりなので自分の知識と沖縄に対する好奇心みたいなものを常に持ちながら演じてきたい」と意欲を示した。

 また、映像となった作品を見た宮沢は「沖縄の景色がすごく美しいので朝から気持ちが晴れやかになる作品になっているという思いもありながら、1970年代の生活が苦しかった現状も分かりやすく、伝わりやすく描いています。沖縄は、今は観光地でもありますが、人々が苦しみながらも一生懸命に生活していた時代もあります。そこをしっかり描きながら、そういう時代でも前向きに強く生きていく家族や人々の描写はしっかりできていると思います」とPRした。

 最後に、朝ドラの現場で、ちむどんどん(胸がワクワク)することを聞くと「第8週から登場する大人版の和彦も早く皆さまに見ていただきたいと結構ちむどんどんしています」と笑顔を見せた。

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