アントニオ猪木氏、自身の身長と同じ「アントニオ猪木家の墓」建立 亡き妻の納骨式を青森で行う

燃える闘魂・アントニオ猪木氏が22日、青森・十和田市の蔦温泉で、2019年8月に亡くなった妻・田鶴子さんの納骨式とアントニオ猪木家の墓建立式を行った。

妻・田鶴子さんの納骨式を行ったアントニオ猪木氏【写真:ENCOUNT編集部】
妻・田鶴子さんの納骨式を行ったアントニオ猪木氏【写真:ENCOUNT編集部】

遺族ら70人とともに青森・十和田市で田鶴子さんの納骨式

 燃える闘魂・アントニオ猪木氏が22日、青森・十和田市の蔦温泉で、2019年8月に亡くなった妻・田鶴子さんの納骨式とアントニオ猪木家の墓建立式を行った。

 八甲田山周辺に残雪が残る中、遺族や関係者ら約70人が出席した。難病の全身アミロイドーシスと闘病中の猪木氏は、納骨式のために、都内から2日間をかけて青森入り。驚異的な回復ぶりをアピールし、最愛の妻を送り出した。

 墓は猪木氏夫妻が長年、頻繁に訪れた蔦温泉旅館から徒歩5分程度の場所にある。駐車場を抜けて緑道を歩き、30段の階段を上がった森の中に設置された。明治・大正時代の詩人、大町桂月の墓や蔦温泉を代々守り抜いた人々の墓とともに並んだ。

 田鶴子さんは八甲田山周辺ののどかな景色が大好きだった。猪木氏と海外から帰国すると、蔦温泉へと足を運び、自然に囲まれた山の中で夫婦水入らずの時間を過ごした。喧騒から離れた約1000年の歴史を持つ秘湯は、近くに清流が流れ、鳥がさえずり、夜は満天の星空が見える。携帯電話の電波も届きにくく、心からリラックスできる場所だった。猪木氏は、田鶴子さんの思いをくみ取り、この場所にアントニオ猪木家の墓を建てることを決断した。

 墓の高さはコンクリートを合わせると、猪木氏の現役時代の身長と同じ190センチで、墓石には「1、2、3、ダーッ!」をモチーフに、右腕を突き上げた猪木氏の姿がかたどられた。中央に大きく「道」、そして「アントニオ猪木家」の文字が入っている。また、下部には、猪木氏が過去にデザインしたユーモアあふれる「猪」と「木」の絵や、田鶴子さんが愛用していた手鏡、側面には猪木氏の「道」の詩の彫刻が刻まれた。

 猪木氏は、車いすに乗ると、スタッフに抱えられて急坂を登り、墓の前に到着。直前に雨が降っていたものの、猪木氏の登場でぴたりとやみ、この季節らしい美しい新緑が映える中で、セレモニーは始まった。

次のページへ (2/3) 猪木氏が歌う「木蘭の涙」の悲しいメロディーが流れる中…
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください