野口健、平賀淳カメラマンの遭難死を報告「背負いきれない苦しみです」
登山家の野口健さんが自身のツイッターを更新。盟友の山岳カメラマン・平賀淳さんが米アラスカ州の山で滑落し、亡くなったことを報告した。43歳だった。
「せめてもの願いが。レスキュー隊員の皆様、本当に有難うございました」
登山家の野口健さんが自身のツイッターを更新。盟友の山岳カメラマン・平賀淳さんが米アラスカ州の山で滑落し、亡くなったことを報告した。43歳だった。
野口さんは19日の夜に「昨夜、アラスカのハンターで撮影中の平賀淳カメラマンの遭難の一報が届きました。生存の可能性は絶望的との知らせでした。20年来、共にヒマラヤに挑戦してきた平賀さんの遭難の知らせを受け止めきれずにいます。僕にとって弟みたいな存在でした。どうしたものか。心底にまいりました」と投稿。
そしてリプライをつける形で、「山岳カメラマンとして第一線で活躍されていた平賀さん。多くの山仲間を失ってきましたが、けいさんに続きまた1人、大切な仲間を失いました。残された者はどうすればいいのか、これは答えのない大きなテーマ。背負いきれない苦しみです。せめて体が発見され収容される事を今はただただ祈るばかりです」と続けていた。
20日には「先程、現場から連絡があり、平賀カメラマンのご遺体が無事に収容できたと。とても綺麗な状態でまるで眠っているみたいでしたと。長さ20~30メートル程の氷のブリッジが崩壊し、深さ約30メートルのクレバスに滑落した平賀さんの体の上にそれらの氷が降りかかり埋まってしまいました」と投稿。
さらに「従って遺体の収容は極めて難しいとの情報でしたが、詳細は分かりませんが、地元の関係者の皆さんの尽力により収容されたとの報告でした。せめてもの願いが叶いました。レスキュー隊員の皆様、本当に有難うございました。平賀さん、早く帰ってきてください」と続けた
最後に「ご遺族の方の希望もあり、実名を出してのコメントとさせていただきました。野口も今はなかなか受け止めきれずにおりますが、時間をかけて少しずつ向き合ってまいりたいと思います。あらためまして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。野口健事務所」としている。