激白120分! 元IGF取締役のサイモン・ケリー氏がYouTubeで秘話を公開

元新日本プロレス社長で、元IGF取締役のサイモン・ケリー氏がYouTubeチャンネル「熱闘Tube」に登場。2007年~15年に日本マット界を賑わせたIGF時代の秘話を公開し、話題を呼んでいる。

渉外として活躍したサイモン・ケリー氏
渉外として活躍したサイモン・ケリー氏

YouTubeチャンネル「熱闘Tube」登場が話題

 元新日本プロレス社長で、元IGF取締役のサイモン・ケリー氏がYouTubeチャンネル「熱闘Tube」に登場。2007年~15年に日本マット界を賑わせたIGF時代の秘話を公開し、話題を呼んでいる。

「サイモン・ケリー激白120分! IGF激闘秘話」とのタイトルで更新された動画で、サイモン氏はまず、2007年6月の旗揚げ戦のメインイベントで行われた、ブロック・レスナー VS カート・アングルによる一騎打ちの秘話を語っている。

 当時は新日本の象徴であるIWGPヘビー級王座を保持するレスナーが、王者でありながら新日本への参戦をドタキャン。IGFがアングルとの一騎打ちを実現させようとするが、レスナーはFEG(当時)の主催する「Dynamite!! USA」との絡みもあり、交渉が困難だと思われていた。

 事実、サイモン氏は当時の最前線の状況を「カート・アングルは試合当日の2、3時間前に成田に着いた」とギリギリの来日だったことを告白。レスナーに関しても「本当に大丈夫なの?」と身内であるIGFのスタッフからも電話があったことを明かす。

 さらに旗揚げ戦で小川直也戦が組まれたマーク・コールマンの契約は、「ハッスル」とコールマンが結んでいた契約を又借りして参戦を実現させたことにも触れている。

 サイモン氏は当時を振り返りながら、IGFの最初の流れに関して、「自分たちにしかできないことをやろう」が主要コンセプトだったことを明かし、レスナー VS アングルをはじめ、サイモン氏が得意としていた外国人レスラーの招聘で力を発揮したと力強く語った。

 実際、のちにIGFに参戦するジョン・アンダーセン(ストロングマン)やエリック・ハマーといった選手は、サイモン氏が新日本にいた頃には周囲の反対に合って呼べなかったファイターだったという。

 また、巡業で札幌から函館に小型機で移動する際、超大型の外国人選手が続々と乗り込んだことから、「体重オーバーで飛べないかと思った」と冷や汗をかいたことを思い出しながら、その頃に参戦していたプレデターの搭乗券が、本名ではなく「プレデター」のままだったことを振り返り、「あれでよく乗れましたよね」とニコリ。

 動画は全6回の予定で、「IGF時代の約9年間に実現した激闘の秘蔵話を中心に番組を公開していく」という。

 同チャンネルは、格闘技アナリストの“Show”大谷泰顕氏がホスト役となり、主にプロレスや格闘技に関する話題を現在・過去・未来の視点から取り上げていくもの。

 サイモン氏の言葉通り、マット界の常識をことごとく覆し「自分たちにしかできないこと」を次々に実現させていったIGF。小川直也 VS 高山善廣による超大物日本人対決(2009年11月)や2011年大晦日に行われた桜庭和志、柴田勝頼組 VS 鈴川真一、澤田敦士組による「DREAM×IGF対抗戦」、さらにはパキスタン大会(2012年12月)や北朝鮮大会(2014年8月)などの舞台裏が披露されていく。

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