LE SSERAFIMのKAZUHA 15年間のバレエ生活からK-POPアイドルを決意したワケ「夢を広げられる仕事」
BTSらが所属する大手芸能事務所・HYBE(ハイブ)初のガールズグループ・LE SSERAFIM(ルセラフィム)のKAZUHA(カズハ)こと中村一葉が、12日に配信された韓国のファンコミュニティープラットフォーム「Weverse Magazine」のロングインタビューに登場し、K-POPアイドルを目指した理由を語った。
BLACKPINKの大阪公演に参加「感動的で涙が出た」
BTSらが所属する大手芸能事務所・HYBE(ハイブ)初のガールズグループ・LE SSERAFIM(ルセラフィム)のKAZUHA(カズハ)こと中村一葉が、12日に配信された韓国のファンコミュニティープラットフォーム「Weverse Magazine」のロングインタビューに登場し、K-POPアイドルを目指した理由を語った。
同インタビューのタイトルは「KAZUHA 私がやりたいことは『新たな道を行くこと』でした」。HKT48、IZ*ONEなど10年以上もアイドルとして脚光を浴びてきた同じ日本人メンバーのSAKURA(宮脇咲良)と比べ、KAZUHAはベールに包まれた存在だ。デビューに先立つ4月8日、HYBEの公式YouTubeはLE SSERAFIMの5人目のメンバーとして突如、KAZUHAを発表。配信された動画の中でKAZUHAは純白のバレエ衣装で優雅に踊るなど本格的なバレリーナであることを強くアピールしながら、ロングの黒髪を揺らして美しい回転を繰り返し存在感を放った。前例のない新星の登場はK-POP界とファンに強い衝撃を与えた。
ここであらためてKAZUHAの略歴を振り返ってみたい。2003年生まれの18歳で橋本幸代バレエスクール(大阪府高槻市)の門下生だった。同スクールのFacebookによると、2006年から同校でクラシックバレエとコンテンポラリーダンス(現代舞踊)のトレーニングを受けてきた。身長174センチという恵まれた体格を活かして才能を発揮。数々の国内外コンクールで1位に輝き、18年から19年にかけて元ベルリン国立バレエ団プリンシパルのヴィスラフ・デュディック氏主催「Youth spirit of dance」ポーランド公演および日本公演に参加した。以降、モスクワのボリショイアカデミー、英国のロイヤルバレエスクールで研修し、20年からオランダ国立バレエアカデミーに留学していた。まさにバレリーナとして華麗な道のりを歩んでいたというわけだ。
そんなKAZUHAがなぜK-POPアイドルを選択したのか。同インタビューでKAZUHAは「私の人生でバレエだけをすることについてずいぶん悩んだ」「これが本当に私がやりたい夢なのか」「いろいろな表現がしたい」などと告白。BTSの大ヒット曲「Dynamite」でメンバーのJIMINが舞踊とK-POPの振り付けを調和させて表現していることにも触発されたようだ。そこで一念発起し「Dynamite」の振り付け映像とバレエの映像をHYBE側に送付したという。
KAZUHAがファンと会話している動画によると、韓国に渡った経緯を聞かれたKAZUHAは「韓国のアイドルのステージを見て私もこんな舞台に立ってみたいなと思って挑戦することにしました」と関西弁のイントネーションで語り、面談やオーディションはコロナ禍のためオンラインで行われたことも明かしている。この“韓国のアイドル”とはBLACKPINKだ。YouTubeで「BOOMBAYAH」のミュージックビデオ(MV)を偶然発見して驚き、さっそく大阪で開催されたコンサートに参加したという。ステージを目の当たりにしたKAZUHAは「感動的で涙が出た」と語っている。BLACKPINKとの運命的な出会いが、KAZUHAにとって人生の新たな第一歩につながった。
HYBEのオーディションに合格し、正式にLE SSERAFIMのメンバーに加わることになったが、抜群の身体能力の持ち主ながら最初は苦労が多かったようだ。「バレエとK-POPの振り付けの調和は難しく体の使い方も少し違う」と戸惑う中、基礎をきちんと習得することで徐々に成長。ラップと本格的な歌唱も未経験だったためトレーナーの先生の指導を受けながら実力を伸ばしていったという。オーディション合格の連絡とバレエ団のオーディションの準備が重なった頃は心が揺れたが、最終的には「新たな道を行くこと」を決断。そんな自身の選択が「FEARLESS」の歌詞と重なって見えているようだ。
LE SSERAFIMのデビュータイトル曲「FEARLESS」のYouTube公式動画の再生回数は12日午後3時現在、5600万回を超えるなどすさまじい人気を呼んでいる。同インタビューでは美しいビジュアルとともに宮脇との出会いや他のメンバーとの心温まる交流エピソード、さらにアーティストとしての決意も語っている。KAZUHAの今後の成長に熱い注目が集まりそうだ。