【RIZIN】萩原京平、クレベルは「勝てる相手」と豪語する根拠 飢えていた地下格時代へ回帰

格闘技イベント「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.3」(5日、会場は非公開)のメインで、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と対戦する萩原京平(SMOKER GYM)が単独インタビューに応じた。フェザー級最強と目されるクレベルに対し、下馬評は不利とされる萩原だが、「初心に戻って戦う。勝てる相手」と豪語。地下格闘技出身で“アンダーグラウンドエンペラー”と称された当時のファイトスタイルに回帰すると誓った。

萩原京平【写真:山口比佐夫】
萩原京平【写真:山口比佐夫】

フェザー級最強の呼び声高いクレベルをどう攻略するのか

 格闘技イベント「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.3」(5日、会場は非公開)のメインで、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と対戦する萩原京平(SMOKER GYM)が単独インタビューに応じた。フェザー級最強と目されるクレベルに対し、下馬評は不利とされる萩原だが、「初心に戻って戦う。勝てる相手」と豪語。地下格闘技出身で“アンダーグラウンドエンペラー”と称された当時のファイトスタイルに回帰すると誓った。(取材・文=角野敬介)

 ◇ ◇ ◇

――試合直前の現在のコンディションは?

「体調はすごいよくて、減量のストレスもあまり感じない。絶好調です」

――ドミネーター戦の敗戦から約1か月半で、クレベル戦がめぐってきました。

「始め負けた直後は、しっかり練習をやりこもうかという雰囲気になっていましたが、すぐに今回の試合のオファーをもらった。負けた直後というのもあって、初めはちょっと考えたが、こういうチャンスはまわってこない。成功する人はチャンスにとびつけるやつ。自分が今、この位置にきたのもチャンスをつかんだから。チャンスを逃すわけにはいかないですよね」

――クレベル戦を受けるか迷いがあった?

「試合の直後だったので一瞬迷ったんですが、迷うこと自体が自分らしくない。そういうチャンスに飛びついていかないとこの先もない。十分勝てるチャンスもある。パンチも打撃が当たれば倒せると思っている。これはやったほうがいいと思いました」。

――改めてクレベル選手の印象聞かせてください。

「フェザー級で一番強いと思っている。最強の称号はクレベル選手にある。その選手を倒したら僕がフェザー級最強になれますよね」

――打撃が当たれば倒せる自信がありますか?

「今回の作戦はシンプルです。ぶっ倒す、組まれる前にぶっ倒す。地下格の時の気持ちに似てる。考えるより先に体を動かしていこうと思っています」

――クレベル選手は「1Rに一本勝ち。間違いない」と豪語しています。

「『かかってこいや』って感じ。こちらも1ラウンドKO狙っている。リスクとは思っていない。勝敗も大事だけど、自分自身との戦い。全力出せば勝てる相手だと思っています」

――下馬評は圧倒的にクレベル選手です。

「受けると決めた時から、萩原勝てへんやろと思われてますよね。気持ちの面では吹っ切れてる。今までの試合と比べて、試合をやるという実感がない。メンタル的にもいい状態。ぶっ飛ばすというだけ。なぜ? やることがシンプルなんで。前回(3月のドミネーター戦)、前々回(大みそかの鈴木博昭戦)は、あれやろう、これやろうというのを考えていたり、習得した技術を出そうと考えながら、その過程のなかで試合があるという感覚だった。今回は技術というよりも、本能的に動こうと」

――師事する岩崎(正寛)さんとはどのような打ち合わせをしていますか。

「そういう(本能的に動く)話し合いも、何度かしている。組技の展開になったときに、テクニックで勝負したら向こうが上。クローズドガードの中に入ったときにも、テクニックでどうこうするよりも暴れる。まず解除する。そこも本能的な感じです」

――そんな気持ちで試合に臨むのは久々ですか?

「RIZINに出始めた頃(2020年8月)はそういう気持ちでリングに上がっていた。朝倉未来戦(2021年10月)の辺りからいろいろな技術、知識が入るようになって、本能的に暴れようという気持ちが薄れていた。きれいにやりすぎていた。自分はきれいに戦って勝ってきたタイプじゃない。泥臭く、気持ちを見せて、勝つというのが自分のスタイルだと思い出せた。そういう気持ちで練習に取り組んでいる。初心に戻った萩原京平のファイトスタイルを楽しみにしていてください」

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