“かわいすぎる女装”で話題 レインボー池田、完成まで2年かけたメイクへのこだわり
完成度の高い女装でコントを披露するお笑いコンビ「レインボー」の池田直人。メイクアップアドバイザーの資格を取るまでにこだわった男性メイクについて話を聞いた。
コントの設定へのこだわりから美に目覚める
完成度の高い女装でコントを披露するお笑いコンビ「レインボー」の池田直人。メイクアップアドバイザーの資格を取るまでにこだわった男性メイクについて話を聞いた。(取材・文=島田将斗)
「千鳥のクセがスゴいネタGP」(フジテレビ系)内で人気のコーナー「ひやまとみゆき」。連続テレビ小説とも称され、池田が“みゆき”を相方のジャンボたかおが“ひやま”を演じ、昭和トレンディードラマをほうふつとさせる構成のコントだ。視聴者を温かい気持ちにさせ、同番組のMCである千鳥のツッコミで爆笑の渦に引き込む。
クオリティーが高すぎるメイク。安定には長い時間を要した。「メイク自体は2年ぐらいかかりました。化粧品にこだわり、始めた当初のメイクを見るのは恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべる。
男性がコントで女性キャラクターを演じる際はカツラをかぶったり、大雑把に女性らしさを演出するのが主流だ。だが、池田の場合は違った。
「『ひやまとみゆき』のみゆきさんがきれいじゃないと成立しない。かつらだけかぶるのは簡単。所作や話し方をマスターしても、すね毛とかひげが生えてるとか、ブラジャーを入れてないとかうそがばれてくるんですよ」
コントの設定から美に目覚めた。「眉毛が男だったり、自分の男っぽい部分が気になりはじめました。それで脱毛いったりして、マスカラで茶色にしたら髪の毛になじむなとか考えるようになりました」。
驚愕(きょうがく)すべきは“みゆき”の年齢設定をメイクで伝えようとしていることだ。「僕が演じ始めたのは24歳。みゆきは、役柄的に34歳ぐらいの設定だった。10個ぐらい年齢をあげなければいけないので、40代の方がするメイクを実践していました」。
具体的には「お姉さま方って、ラメとか使わないんです。涙袋がプクっではなく、ちょっととろんとした大人っぽい雰囲気なんです」と説明した。
なぜここまでこだわるのか。メイクアップアーティストに頼むことなく、安定させた2年間を振り返る。「自分の顔は自分が一番知っていると思います。なので、自分の顔を見ながら、試行錯誤していくのが1番やったことかもしれないですね。とにかく下手でもいいから自分でやってみました」。