つぶやきシロー、1日1個つぶやく今 フォロワー97万人も意外な悩み「スゲー減ってほしい」

お笑いタレントのつぶやきシロー(51)が書いた「こんな人いるよねぇ~本を読んでつぶやいた」(自由国民社)が発売中だ。つぶやきシローがいろいろな本の感想を書いた連載をまとめたもの。昨今、著作も多いつぶやきだが、「実は本を読むのも書くのも苦手」と告白する。

ツイッターは「やめるきっかけないから続けているだけ」と明かしたつぶやきシロー【写真:ENCOUNT編集部】
ツイッターは「やめるきっかけないから続けているだけ」と明かしたつぶやきシロー【写真:ENCOUNT編集部】

独占インタビュー 著書「こんな人いるよねぇ~本を読んでつぶやいた」発売

 お笑いタレントのつぶやきシロー(51)が書いた「こんな人いるよねぇ~本を読んでつぶやいた」(自由国民社)が発売中だ。つぶやきシローがいろいろな本の感想を書いた連載をまとめたもの。昨今、著作も多いつぶやきだが、「実は本を読むのも書くのも苦手」と告白する。(取材・文=平辻哲也)

 弱肉強食、浮き沈みの激しいお笑い界で30年近く生き残ってきた、つぶやき。ツイッターのフォロワー97万人以上、“つぶやき界”の第一人者からは意外な言葉が飛び出した。

「ありがたいですけど、仕事で発信したことが続いているだけ。1日1個しかつぶやかないから、ちょうど良いんじゃないですかね。フォローしても邪魔にならないし、フォロー外しするほどでもない。(フォロワー数が)スゲー減ってほしいとも思うんですよ。そうすれば、やめられる。大炎上して、『もうあかん、消すしかない』という状況にしたら、ツイッター地獄から抜けられるんじゃないかって、しょっちゅう思いますよ。一方、『何もしていないんだから、それくらいやれよ、自分』と思ったり……。そんな葛藤があって、やめるきっかけないから続けているだけです」

 韓国の7人組グループ「BTS」のような1000万以上の超人気アカウントでも、フォローはしているものだが、つぶやきの場合は「0」。徹底した一方通行の発信だ。「やり合う気はないんです。LINEもしません。よく既読のことでけんかしているでしょ。言われ尽くしていることですけど、便利になって、逆に不便になったって。そんなんだったら、やらなきゃいいじゃん! と思うんですよ」。

 そんなつぶやきの最新著作は、いろいろな本の読書感想エッセーだ。本に登場する“いい人を演じる人”、“理不尽な目にあっている人”、“マイペースな人”、“被害妄想にとりつかれている人”などを取り上げて、「ああ、こんな人いるよねぇ」とつぶやきらしいツッコミを入れていく異色の読書案内。独自の視線と人間観察に、クスッとさせられたり、共感してしまう。

 これまでもエッセー「つぶやき心理学」「3月生まれあるある」、小説「イカと醤油」、安田顕主演で映画化された「私はいったい、何と闘っているのか」などの著作はあるが、本は読むのも、書くのも苦手だという。

「小学校の頃から国語はできなかったんです。親からはすげえ『本を読め、読め』って、言われるのに、全然読まない。読書感想文も大嫌いでした。夏休みって、1か月あるのに、1冊も読めなくて、あとがきだけを読んで、写すみたいなダメなタイプ。400字の原稿用紙をなんとか、埋めようとして、どんどん改行して文字数を稼ぐ。それくらい、読まないし、書けない人だった。こういう人、いるよね~。そんな人間が、こんな仕事をするんですね。これは自慢ではなく、本当にそう思っているんです」。

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