「イカれてる」「贅沢」…ネットに並ぶ“賛辞の声” フジ深夜の「カオス」が止まらない【ネタバレあり】

斜め上な発想の企画で視聴者をザワつかせ続けているフジテレビの深夜バラエティー「ここにタイトルを入力」。25日深夜の放送では、奇想天外な展開となったマジックショーの様子を約30分にわたって流し続けた。

「ここにタイトルを入力」で奇想天外なマジックショー【写真:(C)フジテレビ】
「ここにタイトルを入力」で奇想天外なマジックショー【写真:(C)フジテレビ】

バカリズムの真面目なトーンの実況が絶妙なアクセント

 斜め上な発想の企画で視聴者をザワつかせ続けているフジテレビの深夜バラエティー「ここにタイトルを入力」。25日深夜の放送では、奇想天外な展開となったマジックショーの様子を約30分にわたって流し続けた。

 同番組は2021年11月と12月に深夜のチャレンジ枠で2度放送。ぶっ飛んだ企画の数々がにわかに注目を集めていた。そんな「ここにタイトルを入力」が月曜PLUS枠で6週連続で放送されている。入社2年目(現在は3年目)の若手ディレクターが企画したことでも話題の同番組の3週目が25日に放送された。

(※以下、番組の内容に関する記述があります)

 今回の企画はお笑い芸人・バカリズム司会のもと進行されるマジックショー「KING OF ILLUSION」。イリュージョニストのHARAが驚きのマジックを披露する……ハズだった。しかし、番組冒頭ではもはや恒例となっている“楽屋作戦会議”の様子が。披露予定だったマジックがコンプライアンスに引っかかるため、ほとんどできなくなってしまったという“テイ”が明かされる。

 そんなこんなでスタートしたHARAによるマジックショー。朝日奈央、長谷川忍(シソンヌ)、鈴木福というゲスト陣を相手にトランプマジックを披露する。しかし、コンプラに引っかかるためか、核心を突くマジックを披露できない状況のHARA。番組開始から約10分、トランプのシャッフルのみを手を替え品を替え、間を持たせ続けるという行動に出たから驚きだ。

 その横で真剣にその模様を実況するバカリズムがこの常軌を逸した行動の絶妙なアクセントにもなっている点も面白い。

 その後も、マジック番組特有の“それっぽい”行動を連発。しかし、何もマジックの核心には迫ることのないものばかり。ただただ理解不能な行動を垂れ流し続けるのみだった……。

 セットが大掛かりな点も驚きだ。ダンサーによる派手なダンス、HARAが体当たりで用意された水槽の中に潜ったり、早着替えを行ったり……。さらには鈴木や朝日を箱の中に拘束するというマジック番組ではおなじみの光景も。しかし、全ては“やりっぱなし”で伏線の回収はせずだった。

“カオス”な流れをどのように収拾するのか、視聴者もそろそろ気になり始めた番組終盤。1番最初のトランプマジックのみを見事に成功させた。イリュージョニストとしての“威厳”を保ちながらも、その他の事象にはまったく触れずに番組が終了してしまったから、これまた驚きだった。

 バカリズムの司会に、朝日、長谷川、鈴木といった売れっ子ゲスト陣、さらには“ホンモノ”のイリュージョニスト・HARAを起用。しっかりとしたキャスティングをしながら、ある種の“ぜいたく”な内容に視聴者は今回も驚かされたようだ。

 SNS上では「抜群に面白かった」「毎回意味がわからなすぎw」「いまの地上波でこんな贅沢に30分使えるんですね」「やっぱイカれてんな、この番組」「やっぱり頭おかしくて素敵」など“賛辞”の言葉が並んだ。

 6週連続というチャレンジングな企画となった同番組もいよいよ後半戦へ。次週はどんな“奇想天外”な企画を用意しているのだろうか。

次のページへ (2/2) 【写真】朝日奈央、シソンヌ長谷川も呆然…“じゃない感”が強いイリュージョンの数々
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