9人組ガールズグループ「TWICE」が25日、東京ドーム（東京・文京区）3日連続公演の最終日を迎えた。この日の公演は4度目のワールドツアー「TWICE 4TH WORLD TOUR ‘III’ IN JAPAN」の日本追加公演として開催。東京では気温が27度まで上がるなど厳しい暑さの中、ファンはオリジナルTシャツや応援うちわを買うためグッズ売り場に長蛇の列を作った。グッズを無事購入できた女性ファンは「2時間以上は並びました」と明かし、関西から上京した親子連れは東京ドーム周辺をぐるりと取り巻くように続くファンの大行列に「最後尾はどこ？　すごいな…」と声を失っていた。

　TWICEは23日の初日公演の1曲目にTWICE史上初の全編英語歌詞で世界的ヒットとなった「The Feels」を選びステージをスタート。約2年ぶりのTWICEとONCE（TWICEファンの総称）の再会を演出し、会場は「CANDYBONG Z」（TWICEの公式ペンライト）の光と熱気の渦に飲み込まれた。日本人メンバーのサナが「ONCE！　会いたかった―！　こうやって皆さんに直接お会いできて本当にうれしいです。今日は思いっきり楽しみましょう！」と呼びかけると会場からは大きな拍手が送られた。ジョンヨンも「日本での最後のコンサートは約2年前ですよね。日本デビュー5周年のタイミングでONCEの皆さんに直接会えて本当にうれしいです」と喜びを伝えた。

　ワールドツアーのセットリストは韓国語曲中心で構成されていたが、最近のTWICEを代表する「FANCY」、「I CAN’T STOP ME」、「SCIENTIST」は日本語バージョンを熱唱。最もダンスがハードという「MORE ＆ MORE」も披露しナヨンは「MORE ＆ MOREはとても難しい曲で、セットリストに入れるか迷ったのですが、やっぱりONCEはこの曲を待っているって思っていたので、絶対に見せたいと思って、頑張ってパフォーマンスしました」と笑顔を見せた。

　ファンの近くに行くためトロッコに乗ってアンコール登場したTWICEは、日本オリジナル配信シングル「Just be yourself」と「Perfect World」の2曲を移動しながら披露し会場を盛り上げた。ルーレットで当たった楽曲を披露するという企画では数ある楽曲の中で「Canday Pop」、「Changing!」、「Good at Love」、「STAY BY MY SIDE」を次々と熱唱し、最後は「以上、TWICEでした！」と声をそろえて公演を終了した。24日の公演は全国各地の映画館でライブビューイングが行われこちらも売り切れが続出。チケットを入手できたファンが大スクリーンでTWICEの公演を楽しんだ。

　TWICEは12月25日の韓国公演を皮切りにワールドツアーをスタート。米国5都市7公演を終えて日本公演を行った。約2年ぶりの来日公演ということもあり、チケットは先行受付の段階から入手困難を極め、一般チケット販売時には瞬時に「SOLD OUT」となる超プレミア公演となった。TWICEは韓国からデビューしたガールズグループとしては初めて東京ドーム3日間連続公演という記録を樹立した。