丸美屋食品ミュージカル「アニー」の初日前会見と公開ゲネプロが22日、東京・新国立劇場 中劇場で行われた。会見にはアニー役の山崎杏、山本花帆をはじめ、豪華キャストが勢ぞろいした。

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　1924年からアメリカで新聞連載がスタートした漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー（小さい孤児アニー）」をもとに、77年にブロードウェイのアルヴィン劇場（現ニール・サイモン劇場）で誕生したミュージカルで、日本では86年に日本テレビが上演をスタートし、これまでに約183万人を動員してきた国民的作品。

　この日の初日前会見には山崎、山本のほかに、ウォーバックス役の葛山信吾、ハニガン役のマルシア、グレース役の笠松はる、ルースター役の財木琢磨、リリー役の島ゆいかが登壇。それぞれ意気込みを語った。葛山は「2人のアニーとスタッフ、共演者に囲まれて楽しんでやっていきたい」と笑顔。

　今回が初出演の財木は「『アニー』に出演させていただくこと、無事に開幕できることが改めて幸せ。なぜこんなにも長い間愛されているのかは、皆さんに見ていただければ必ずわかる。毎公演、真心を込めて演じたい」と言葉に力を込めた。

　コロナ禍で、マスクをつけての稽古に苦労したという出演者たち。マルシアは「マスクで芝居をしていたので、相手の芝居のイメージがわからなかった」と振り返り、「逆に、マスクを取って舞台で歌をやると、背筋と肺活量が鍛えられた気がする」と思わぬ“副産物”を明かしていた。

　前回の「アニー」は、新型コロナウイルスの影響を受け、4月の東京公演初日が最終日に。今回はシーンを厳選して、内容を凝縮。クオリティと感染症対策を両立させた約90分（休憩なし）の特別バージョンを上演する。東京公演は23日から5月8日まで。