川村ひかる、不妊治療で授かった長男 40代妊活への思い「心のどこかで諦められない」

グラビア、バラエティー番組を中心に活躍したタレントの川村ひかるさん(42)は、20代で子宮内膜症、30代で若年性更年期障害に見舞われ、結婚前には脳動脈瘤が発覚。困難を乗り越え、一般男性と結婚し、5歳長男の子育てと仕事の充実した日々を送っている。37歳を間近にしての出産や長男へのあふれる思いを聞いた。

川村ひかるさんは出産や長男について語った【写真:Megu Entertainment株式会社提供】
川村ひかるさんは出産や長男について語った【写真:Megu Entertainment株式会社提供】

結婚前に見つかった脳動脈瘤 顕微授精で授かった第1子

 グラビア、バラエティー番組を中心に活躍したタレントの川村ひかるさん(42)は、20代で子宮内膜症、30代で若年性更年期障害に見舞われ、結婚前には脳動脈瘤が発覚。困難を乗り越え、一般男性と結婚し、5歳長男の子育てと仕事の充実した日々を送っている。37歳を間近にしての出産や長男へのあふれる思いを聞いた。(取材・文=吉原知也)

 35歳の時、主人とは知人を通してゴルフ場で出会いました。そのときは頭痛がひどくラウンド中は心ここにあらずで、今でもあまり出会った日の記憶がないんです。実はその頭痛をきっかけに後日病院で検査をしたら、脳に動脈瘤が見つかったのです。

 現在は経過観察の状態ではありますが、診断結果を受けてとにかくパニックになりました。「思ったより私って早く死んじゃうのかもしれない」と不安に。その時に支えてくれたのが主人でした。一緒に過ごしていくうちに、結婚を意識して付き合うことになりました。結婚するのならば、(それまで抱えていた子宮のトラブルもありましたし)、私としては早く子供を授かりたいという気持ちを主人に伝えました。私は主人と出会う前に、若年性更年期障害の治療のために、食生活を改めて、なるべく自炊を心掛け夜は早く寝るという規則正しい生活を3年以上続けていましたので、一緒に産婦人科で検査したブライダルチェックでは、私は問題ないという結果が出ました。

 ところが、主人に問題があることが分かったんです。えっ? まさかと。想像もしていなかったです。自分に何か問題があるものだと思っていたので妊活を早めたのに、、まさか。互いに不妊治療に取り組んだ結果、顕微授精で子供を授かりました。そして、1個目の受精卵を戻したところで第1子が無事に生まれました。

 実は現在まだ、結婚式は挙げてないです。挙式を考えると、準備期間が長く、その後の新婚旅行をどうしようなど楽しい反面、準備を含め時間がとられてしまい妊活に力を注げなくなります。私は互いに幸せで一緒にいたいという思いがあればそれだけでいいと思いました。主人も私の思いを汲んでくれて一緒に「妊活しよう」と気持ちが一つになりました。私は生活習慣を整える事でホルモンバランスの状態が妊娠に適している状態になりましたし、年齢的な事も考え、早い決断で不妊治療を始められてよかったなと思っています。

 その後に残った受精卵は、2019年の夏ごろに第二子を願い体内に戻したのですが、結果はダメでした。そこで受精卵を使い切ってしまいました。しかし、2人目の赤ちゃんを切に願っていただけに、お気に入りのベビーグッズや洋服は取って置いているんですよ。心の中では「42歳を目安に諦めよう」と不妊治療を始めた時に決めていたんです。今年の10月で43歳になります。でも、(取材日の)実は今日お外を歩いていて、2、3歳のかわいい園児達が保育園の先生と手をつないでいるところを見かけ、「あぁやっぱりもう1人欲しいな」と気持ちが揺さぶられるんです。

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