女子格の超新星・伊澤星花が15日、「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」（17日、武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ）の試合前インタビューに応じた。

　伊澤は、スーパーアトム級のベルトを懸け女王・浜崎朱加（AACC）に挑戦する。両者は大みそかに行われたスペシャルワンマッチで激突、驚異のグラウンドテクニックを魅せ、伊澤が2RTKO勝利を収めている。

　髪には星の編み込み。RIZIN2戦目でタイトルマッチに挑む挑戦者は気合十分だ。伊澤は緊張する様子もなく「試合が楽しみです」とひとこと。

　浜崎について「ずっと変わらずオールラウンダーで何でもできる選手だなという印象です」とした。大みそかの再来になるのか。「スタミナが1番の武器、そのスタミナを生かして、1R目から3R目まで自分のペースで攻め続けたいなって思います」と意気込む。

　突如として現れた超新星にRIZIN女子MMAの勢力図は変わった。浜崎一強を崩したのが伊澤だ。「自分の中でそんなに大きな影響を与えたという感覚はないです。けれど、今回タイトルマッチをやらせていただくことにすごいうれしさを感じています」。

　試合直前、母校である東京学芸大柔道部を訪れた。今年2月に行われた柔道「グランドスラム・パリ」で優勝した角田夏実とも会話を交わし、刺激を得た。

「練習に行く少し前に夏実先輩の試合があってそこの結果報告と試合頑張ってねという話をしました。柔道時代から夏実先輩の寝技に憧れていたので、影響は大きいです」

　現在も大学院に在学中。後輩からのエールも力になる。「タオルと甘いものが好きなので、減量中でも食べられるゼリーをもらいました」と白い歯をこぼした。

　女子格の超新星が自分の手でつかんだタイトルマッチ。日本女子MMAの流れを変える一戦は見逃せない。