【RIZIN】空手世界一の26歳、超充実の練習環境明かす ボクシングは井上尚弥の大橋ジムへ
空手世界一の26歳・上田幹雄(BRAVE)が15日、「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(17日、武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)の試合前インタビューに応じた。初MMA、初RIZINに向け、まるで漫画の主人公のような練習環境を明かした。
引退を公言するMMAレジェンド・高坂剛と対決
空手世界一の26歳・上田幹雄(BRAVE)が15日、「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(17日、武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)の試合前インタビューに応じた。初MMA、初RIZINに向け、まるで漫画の主人公のような練習環境を明かした。
極真空手で世界一を経験している上田は、52歳、今大会で引退を公言しているMMAレジェンド・高坂剛とRIZIN MMAルール、5分3Rの120キロ契約で闘う。
上田は「1日に3部練くらい、世界大会並みの追い込みをいれたので後はやるだけだな」と現在の心境を口にする。
驚きの練習環境だ。空手出身の上田はレスリングオリンピアンである宮田和幸主宰「BRAVE」でMMAテクニックを磨く。キックはK-1選手とともに練習、ボクシングを教わるため、モンスター・井上尚弥が所属する大橋ジムへも足を運んだ。
さらに柔術・グラップリングはノーギ世界王者であり、10日に行われた「全日本ブラジリアン柔術選手権」でアダルト黒帯スーパーヘビー級、アダルト黒帯オープンクラスで王者に輝いたイゴール・タナベのもとで稽古をしている。ウエイトに関してはプロボディービルダーに頼んでいる。
「週に5日、グラップリングとレスリングはひたすらやりました。立ち技は週に2日から3日にしています。他の選手でも出せないような技が出せるので、そこも注目してもらいたいと思います」と明かした。
極真最強をどう証明するのか。「MMAのスタイルを空手だけにするわけではない。極真のルーツ・精神力で証明したい。“極真”は挑戦の歴史であって、自分たちがいろんなルールに出て勝ってきた歴史がある。そういう意味での挑戦という意味。今後続けていくうえでグラップリングでも倒したいし、レスリングで倒してパウンドで決めたいとも思っています」と熱くなった。
MMAに転向したワケも説明した。「元々空手が好きでやってきましたけれど、強さに憧れたっていうのが大きくて、自分自身の強さを証明したいし、どこまで自分ができるのか試したいなと思ったのが1番です」。
対するのは28年のプロキャリアを誇り、1998年にUFC初出場、日本人初の定期参戦をなしとげたレジェンド高坂だ。
レジェンドとの対戦について「日本総合格闘技ヘビー級の歴史を作ってきた方なので、胸を借りるつもり。でも試合なので、必ず倒して高坂選手に引退後『ヘビー級は上田がいるから大丈夫だ』ってそう思ってもらえるような試合をしたい。感謝と尊敬の意を持ってしっかり倒していきたいなと思います」と意気込んだ。
自分の年齢以上のキャリア差をどう埋めるのか。“最強”の練習を積んできた26歳の試合運びに期待したい。
※高阪剛の高の正式表記ははしごだか