NHKは15日、松本潤が主人公・徳川家康を演じる2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」の新たな出演者を発表した。大森南朋が酒井忠次、山田裕貴が本多忠勝を演じるほか、杉野遥亮が榊原康政を、板垣李光人が井伊直政を、音尾琢真が鳥居元忠を、広瀬アリスが於愛の方、山田孝之が服部半蔵を、松重豊が石川数正を、小手伸也が大久保忠世を、岡部大が平岩親吉を、イッセー尾形が鳥居忠吉を演じる。

「龍馬伝」以来の大河ドラマ出演となる大森は、「久しぶりですし、前は幕末だったし戦国時代をやりたいなと思っていました。松本くんですし、こっちのほうがいいなと思った」と明かした。

　また、山田裕貴は「戦国最強の武将を演じるということで、アクションだけではないお芝居の中でどう表現できるか課題となります」と話し、杉野は「所作とか難しい部分もあるだろうと悩んだが、すごくワクワクすると思った」と説明。さらに、「青天を衝け」にも出演をしていた板垣は「こんなにお邪魔していいのかなと思いつつ、期待感と楽しみな気持ちでいっぱいです」と説明した。

「龍馬伝」と「花燃ゆ」に出演している音尾は「これまで出演した大河では、ずっと剣の稽古をしていたので、戦国時代は天下を取るぞって感じを松本さんとできるのはうれしいです」と明かした。

　今回の発表で紅一点となる広瀬は、「自分の地元と縁のある役でとてもうれしく感じます」。山田孝之は「今回の出演者の中で一番難しい役だと思いますが、忍者のようだけど、忍者ではないという絶妙な塩梅をこれまでのテクニックを注ぎ込もうとしている」と話せば、プライベートで仲の良い松本は「やっとお芝居で共演できてうれしいです。一緒にできると話を聞いたときは連絡をして、ありがとうと伝えました」と明かし、最後に松重は「歴史好きとして非常に興味深い役となります」と説明した。

　豪華な出演者をまとめる松本は、「食事係を言い渡されまして、長丁場になりますので、皆さんにどれだけおいしいものをプレゼントできるかを考えて、ギャラはすべてそこにいきます。みんなが楽しく過ごせるように、スタッフの皆さんも含めて頑張ります」と語った。

　また、広瀬は大河初出演ということで「今日は紅一点でさびしいです。楽しくできたらいいなと思うけど、仲良くできるのか不安です」と明かせば、松本は「変な人たちじゃないよ」とツッコミを入れた。松本は今回の出演者の中で頼りになる出演者を聞かれると、「大森さんと松重さんという、ベテランのお二人です。芝居の面でも支えていただけたらうれしいです」と話した。

　作品は一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。徳川家康の生涯を新たな視点で描く。これまで、織田信長を岡田准一、家康の正室・瀬名を有村架純、豊臣秀吉をムロツヨシ、今川義元を野村萬斎、武田信玄を阿部寛が演じることが発表されていた。脚本はドラマ「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」で知られる古沢良太氏が手掛ける。