諸物価が高騰する中、低廉な日替わりランチを提供し続けて人気を集めていた人気ファミリーレストランのガスト（すかいらーくグループ）が14日、価格を改定し日替わりランチを499円（税込み549円）から539円（同593円）に値上げした。税込みで44円の値上げとなった。公式ホームページで発表されており各店舗の客席備え付けの旧メニューは撤去されている。

　これまで木曜日の日替わりランチメニューは「ハンバーグデミグラスソース＆コロッケ」だったが、一斉値上げ初日となった14日（木）の同メニューは「ハンバーグトマトソース＆かぼちゃコロッケ＆焼売」と変更されており、皿の上に盛ってあった生野菜サラダの代わりにコーンなどが加わっている。すでに7日からは一部店舗で日替わりランチメニューの“ステルス値上げ”が試験的に行われており、その結果を見て正式に値上げに踏み切ったとみられる。

　ランチと一緒に注文するとお得になるランチドリンクバーも13日までの期間限定（一部店舗はすでに6日に終了）で110円（税込み、以下同）のお得価格で提供されていたが、こちらも取りやめとなり料理やデザートと一緒に注文すると439円から241円になるセットドリンクメニューを注文する必要がある。このため日替わりランチにドリンクバーを付けるとこれまでは合計659円で済んだが、14日以降は計834円が必要となる。モーニングもセットメニューから単品注文式などに改定されている。

　常連客は「世界情勢を受けて物価が上がっているから仕方ない面もありますが、もう少し頑張ってほしかった」と残念がっている。ファミレス界ではガストとサイゼリヤが激戦を繰り広げており、今回の値上げは今後の集客に影響を与えそうだ。（※メニューの提供時間、内容、価格は地域、店舗によって異なります）