【カムカムエヴリバディ】タイトルバックが特別版に、込められた思いとは? きっかけは高瀬耕造アナの一言
NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時)の第111回が7日に放送され、タイトルバックがいつもと違うスペシャルバージョンとして放送された。通常の映像は3人の歩いている道が3つに分かれていくが、スペシャルバージョンでは3つに分かれていた道が1つになっていく形で描かれた。コマドリストの竹内泰人さんと一緒にタイトルバックを制作した演出・深川貴志氏の発案で制作することになったという。深川氏と制作統括の堀之内礼二郎氏が、このほど、このスペシャルバージョンについて制作の背景や込められた思いなどを明かした。
NHKが視聴者への感謝の気持ちを表現するために企画
NHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時)の第111回が7日に放送され、タイトルバックがいつもと違うスペシャルバージョンとして放送された。通常の映像は3人の歩いている道が3つに分かれていくが、スペシャルバージョンでは3つに分かれていた道が1つになっていく形で描かれた。コマドリストの竹内泰人さんと一緒にタイトルバックを制作した演出・深川貴志氏の発案で制作することになったという。深川氏と制作統括の堀之内礼二郎氏が、このほど、このスペシャルバージョンについて制作の背景や込められた思いなどを明かした。
深川氏は「放送が進むなかで、タイトル制作の竹内泰人さんとプロデューサーの増田さんと『毎回オープニングをみてくださっている視聴者の皆さまに何か感謝の気持ちを表せないか』という話をしていました。その半面“このドラマの中心でもある『つながり』を見事に表現したオープニングは変えないべきでは?”という気持ちもあり、考えあぐねていたところ、3月15日に高瀬耕造アナウンサーの『オープニングの中で3世代、3人が並んで歩いている場面があるんですよね』というような発言を耳にしました。それを受け、3人が歩く道に焦点を当て、仕掛けを作り上げることにしました」と説明した。
また、込めた思いについて「最後にお届けするオープニングは、その日の内容的にも、3人の道が1つにつながってゆくような雰囲気を感じていただきたかった」と説明した。
制作統括・堀之内氏は「あのタイトルバックは、安子・るい・ひなたを直接的に描いているのではなく、多くの方々に自分の人生のように感じてほしいという願いを込めていました。3つに分かれていくカットには、普段は想像しないかもしれませんが、どんな人にもこれまで歩んできた人生があって、経験してきたことや紡いできた思いがその人の世界やその人自身を形作っているんだという、人生への賛歌のようなイメージを感じていました。それに対し、スペシャルバージョンのカットは、あの3人が初めて安子・るい・ひなたの3人に感じました。3人の道が1つになるのを見て、家族がついに1つになれたような思い、そして3人がひなたの道を歩けるようになったんだという、そんな感慨を感じました」と語った。