乃木坂46の2期生・北野日奈子が卒業コンサートで明かした“苦悩”と“グループ愛”
アイドルグループ「乃木坂46」が24日、神奈川県のぴあアリーナMMで2期生・北野日奈子の卒業コンサートを開催した。
どうしても披露したかった曲は同期・堀未央奈がセンターを務めた「バレッタ」
アイドルグループ「乃木坂46」が24日、神奈川県のぴあアリーナMMで2期生・北野日奈子の卒業コンサートを開催した。
北野は1996年7月17日生まれの25歳で、2013年に乃木坂46・2期生オーディションに合格してデビュー。14年にリリースされた8thシングル「気づいたら片想い」で初選抜入り。アンダーメンバーとしてもセンターを務め、ムードメーカーとして9年間グループを支えた。
卒業コンサートのオープニングナンバーは、初めて選抜入りしたシングル曲「気づいたら片想い」。続く「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」「ハウス!」「ロマンスのスタート」でも、愛くるしいルックスから想像できぬ圧倒的なパフォーマンスで魅了した。
9年間変わらない天真爛漫さが見られたMCを終えると、北野が大切にしてきたアンダー楽曲を披露。11曲目の「アンダー」はフルサイズで歌い上げ、アンダーメンバーの苦悩と葛藤、そして誇りを美しく力強く表現した。ユニットブロック終了後のVTRでは、同期である2期生について語り、どうしても披露したかった曲として、同期・堀未央奈がセンターを務めたシングル曲「バレッタ」を披露。この曲には苦楽を共にした同期への特別な思いが詰まっていた。
本編を締めくくったのは、北野がセンターを務めたアンダー楽曲「日常」。真夏の全国ツアー2021で実施された「夏ツアーで聴きたい曲・ファン投票」でアンダー曲部門1位に輝いた同曲では、北野が乃木坂46として過ごした9年間がフラッシュバック。感情をむき出しにしたパフォーマンスで、会場を北野色に染め上げてみせた。
愛犬・チップがデザインされた黒のドレスに身を包んだ北野がステージに上がり、「乃木坂46が好きな思いが募るばかりで、自分はどうしたらそんな大好きなものの一部になれるか、ずっと考えて過ごしていました」と告白。続けて、「思いが募るばかりで、その思いが届かなくて、希望に破れて、大好きな気持ちが分からなくなってしまう日もありました」と過去の苦悩を明かし、「最後の時まで、どうしたってすごく大好きなんだなって。このグループのことが本当に大切で、大好きでたまらないのだと思います」と、乃木坂46への愛を伝えた。
メンバーには、「学生の頃、ずっと人間関係に悩んでいた私に、こんなに大切な人たちができるとは思いもしませんでした。みんなに出会えて本当に幸せでした。来世もみんなで乃木坂46をやろうね!」とメッセージ。アイドル人生を支えてくれたファンには、「私の背中を押してくれようと、『未来に向かって一緒に歩いていこうね』と声をかけてくださる方もいて、この9年間だけで、自分の人生はすごく幸せだったなと言いきれます。たくさんの応援をありがとうございました」と感謝した。
卒業スピーチを終えると、最初で最後のソロ曲「忘れないといいな」を歌唱。アンコールブロックの2曲目「君は僕と会わない方がよかったのかな」では、本公演に出演した仲間たちが北野との別れを惜しみ涙した。間奏で北野は「これからも私が大切にしてきた乃木坂46を、みんなが大好きな乃木坂46を、どうかよろしくお願い致します。本当に大切な時間を一緒に過ごせて幸せでした」と語りかけ、「みんなの味方だから、いつでも何かあったら呼んでね。日奈子、全部やっつける担当だから」と約束した。
ラストナンバーは「乃木坂の詩」。メンバーとファンがペンライトを振り上げ、会場は乃木坂カラー(紫色)一色に。歌唱を終えた北野は「思い残すことはありません」と日奈子スマイルで完走し、全25曲の卒業コンサートはフィナーレとなった。
○3月24日 乃木坂46「北野日奈子卒業コンサート」セットリスト @ぴあアリーナMM
〈出演〉北野日奈子、伊藤理々杏、金川紗耶、北川悠理、黒見明香、阪口珠美、佐藤楓、佐藤璃果、中村麗乃、林瑠奈、松尾美佑、向井葉月、矢久保美緒、山崎怜奈、弓木奈於、吉田綾乃クリスティー、和田まあや
M01 気づいたら片想い
M02 あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M03 ハウス!
M04 ロマンスのスタート
M05 ここにいる理由
M06 嫉妬の権利
M07 別れ際、もっと好きになる
M08 不等号
M09 風船は生きている
M10 ブランコ
M11 アンダー
M12 君に贈る花がない
M13 ゴルゴンゾーラ
M14 大人への近道
M15 隙間
M16 ゆっくりと咲く花
M17 バレッタ
M18 Route 246
M19 ガールズルール
M20 裸足でSummer
M21 僕だけの光
M22 日常
EN1 忘れないといいな
EN2 君は僕と会わない方がよかったのかな
EN3 乃木坂の詩