荻野目洋子独白 諦めかけた歌手活動…再び歌うきっかけを与えてくれた夫のひと言

歌手デビューから38年目を迎えた荻野目洋子の現在を紹介するインタビューシリーズ。4回目のテーマは「家族」。歌手活動再開を後押ししてくれた夫・辻野隆三氏の言葉とは? そして父親に影響を受けてスタートさせた新たな取り組みについて話を聞かせてもらった。

荻野目洋子【写真:荒川祐史】
荻野目洋子【写真:荒川祐史】

自分を追い込んでしまう性格が家族に迷惑を掛けてしまう

 歌手デビューから38年目を迎えた荻野目洋子の現在を紹介するインタビューシリーズ。4回目のテーマは「家族」。歌手活動再開を後押ししてくれた夫・辻野隆三氏の言葉とは? そして父親に影響を受けてスタートさせた新たな取り組みについて話を聞かせてもらった。(取材・文=福嶋剛)

 主人は元プロテニスプレーヤーで、私と結婚して2年後くらいに現役を辞めました。「アスリートの妻と歌手の両立は大変じゃないですか?」って聞かれることもありますが、夫はフットワークが軽くて1人で何でもできてしまうし、私がものすごく徹底して主人の管理をしたりすることはないんです。ちょっと体重が増えてきたかなと思ったら、サラダとかチキンとか、自分で調整しています。家にいるときは私よりもしっかりしていて洗濯物をきれいにたたんでくれる人です。

 料理も得意で私が仕事で出かけている時は娘たちに腕を振るってくれるんです。パスタ料理など美味しく作ってくれますし、青椒肉糸も。「男の料理本」というのが家に置いてあって、きちんと量って、しっかり片付けもしてくれます。娘たちも主人との時間を楽しんでいるみたいです。

 この2、3年はコロナ禍で変化がありましたが、普段は解説者の仕事などで国内や海外を飛び回っています。でも昔からテレビ電話をつないで普段家にいるような感覚で毎日私や娘たちと会話しているので主人が出かけている間、私1人だけで子どもたちを見ているという感じではありませんでした。

 主人と最初に出会ったのは高校3年生の卒業前。その後はお互いの道に進んで、だいぶ時間がたった後、偶然の巡り合わせで再会して3人の娘を授かりました。

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