青木真也がYouTubeをやらないワケ「YouTubeは素人のもの。俺は質のいい客相手にしたい」

アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(26日・シンガポールスタジアム)で元UFCファイター秋山成勲と対戦する元ONEライト級王者・青木真也。ロジカルな思考に、鋭い舌鋒、アンチの存在など歯牙にもかけない。自らの意思を発信することに意欲的な“バカサバイバー”が、YouTubeをやらない理由を聞いた。

青木にとってYouTubeとは?【写真:ENCOUNT編集部】
青木にとってYouTubeとは?【写真:ENCOUNT編集部】

「PV数とか再生回数に追われるのは、最終的に首を絞められていくと思っている」

 アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(26日・シンガポールスタジアム)で元UFCファイター秋山成勲と対戦する元ONEライト級王者・青木真也。ロジカルな思考に、鋭い舌鋒、アンチの存在など歯牙にもかけない。自らの意思を発信することに意欲的な“バカサバイバー”が、YouTubeをやらない理由を聞いた。(取材・文=角野敬介)

 他の業界に負けず劣らず、格闘家界隈も今やYouTubeで発信する選手がほとんどだ。選手同士がコラボしたり、趣味を楽しむものなど、これまでは見られなかったような素顔が見られるとあって、ファンにとっては嬉しい“ファンサービス”として定着している。反面、選手にとっても“稼げる”ことが大きなメリットになっている。

 だが、青木は発信するプラットフォームにYouTubeは選んでいない。なぜだろうか。

「YouTubeは素人のもの。だから、俺たちはもっと質のいいものを作って、質のいい客を相手にしたいと思っている」と言い切る。

 代わりに青木が主に発信しているのは「note」だ。写真や動画も挟み込んでいるが、基本的にはテキストで自身の考えを発信している。読みごたえがあるだけでなく、更新も頻繁。多くの記事は途中までは無料で読めるが、全てを読むためには課金する必要がある。誰でもアクセスできるYouTubeとの違いだ。

「自分の客をこれから増やしていこう。自分のことを分かっている人に向けて作っていけばいいと思っている。PV(ページビュー)数とか再生回数に追われる格闘技とか芸事とかは、最終的に首を絞められていくと思っているので」

 青木が何をしているのか、何を考えているのか、お金を払ってでも知りたい。青木が言う“質のいい客”をすでに多く抱えている。

 講演もすれば、執筆もする。SNSでの発信にも積極的だが、「(YouTubeは)やりたいと思わない。どんどん苦しくなって安いものになっていくのが嫌です」。

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