女優の黒島結菜が18日、ヒロイン・比嘉暢子を演じるNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」（4月11日スタート、毎週月～土曜、午前8時）のオンライン会見に、母・優子役の仲間由紀恵、父・賢三役の大森南朋、暢子の子ども時代を演じる稲垣来泉とともに参加した。沖縄で生まれ育った主人公・暢子が西洋料理のシェフを目指して修行し、やがて東京に沖縄料理店を開くために奮闘する姿と4きょうだいら家族愛を描く作品。

　1、2週分の試写を見たという黒島は「沖縄の美しい自然や料理、まだアメリカ統治時代の世界が描かれていたりとか、沖縄の歴史から、こういう世界があったんだなと知りながら家族の温かい物語がスタートしていくので、これから本当に面白いドラマがスタートするんじゃないかと、私自身ちむどんどんした1、2週でした」とあいさつした。

　また、子役によるヒロインの子ども時代のパートを見て「本当の家族の雰囲気というか、見ているだけで涙が出そうでした。美しくて、比嘉家の家族が。ちょっと不安になったんです。ちゃんと引き継いでいけるか。子どもたちがすばらしく過ぎて。このいいものをちゃんと引き継いで大人パートにいけるか不安になるぐらいすばらしかったです」と語った。さらに「来泉ちゃんが子ども時代の暢子をやってくれて感謝しています」と語った。

　演じる役は料理を食べることも作ることも好きなヒロインの設定。伸び伸びとして何をやっても許されるようなキャラ。黒島は「ご飯を食べるシーンも豪快に食べたりできるのも暢子の性格だからできること。食事シーンも遠慮なくもぐもぐして何を言っているか分からないくらい思い切り食べて暢子らしさを表現しています。私は、人がご飯を食べている姿を見ていて気持ちいいなと思うんです。見ている人たちにもおいしい物を幸せにおいしそうに食べている姿を見て、いいなと思ってもらえたら」と語った。

　また、元々、料理が好きで家で自炊をしていると紹介すると「大変だったのはレストランで修行を始めてからプロの料理人としての立ち振る舞いが難しいこと」と語ると、「フライパンに塩をこぼさないようにふるとかコツコツやりました」と頑張って練習した様子も紹介した。得意料理は「けいこでフーチャンプルーを作り、家でも作ったので、それがおいしくできました」とした。

　仲間は「子どもたちが本当に素直でかわいくて、沖縄のやんばるの自然の中で伸び伸びと育っている姿を早くみてほしい。大人になった暢子も、結菜ちゃんも、一生懸命に明るく頑張っている姿を見ると本当に暢子のように見えてきます」。また「作品を見てさらに沖縄のことを好きになってほしい。もっと沖縄を知ってほしい」とあいさつした。沖縄は仲間にとっての古里。どんどん発展した沖縄の街に「イケてる街。大都会」と笑顔をみせた。

　大森は「沖縄の自然の景色のすごい迫力」とPRすると、「子どもたちとわちゃわちゃして実際の家族のように撮影できたので、それが表現されていたらうれしい」。また、唄三線を愛する父を演じることで「練習はドラマに入る3、4か月前から始めた」とし、一筋縄にはいかないと語ると「すごい頑張って練習しましたが、不思議なもので本番になると緊張するんです。芝居より緊張するんです」と笑った。

　稲垣は「沖縄の大自然の中で撮影させていただいたので、きれいな緑がいっぱいで、海がエメラルドグリーンでとってもきれい。朝から幸せな気持ちでいっぱいになると思います」とPRした。