【カムカムエヴリバディ】多岐川裕美が雪衣役で登場 朝ドラ初出演に「びっくりいたしました」
女優の多岐川裕美が16日に放送されたNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時)に雉真雪衣役で出演した。安子編で登場した雪衣の若い時代は岡田結実が演じていたが、多岐川は晩年の雪衣役。多岐川がこのほど、同作に出演が決まった際の感想や役についての印象などを語った。
安子編では岡田結実が若い時代の雉真雪衣を演じていた
女優の多岐川裕美が16日に放送されたNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時)に雉真雪衣役で出演した。安子編で登場した雪衣の若い時代は岡田結実が演じていたが、多岐川は晩年の雪衣役。多岐川がこのほど、同作に出演が決まった際の感想や役についての印象などを語った。
「『カムカムエヴリバディ』は、放送開始から視聴者としてとても引き込まれて毎日楽しく拝見していました。ドラマのテンポも今この時代にあっているようなスピード感で面白いですよね。それに“朝ドラ”は初出演になりますのでオファーをいただいてとってもうれしかったのと同時にびっくりいたしました。しかもご連絡があったのが、ちょうど岡田結実さん演じる雪衣と村上虹郎さん演じる勇が結婚して、息子さんがいるというシーンが放送された頃でした。物語としても怒涛の展開で2人が結婚したことにびっくりしていたところへ、その雪衣さんの晩年役と聞きましてさらにびっくり。びっくりが重なりました。なおさら続きも見なくてはと翌日の放送を拝見したら、雪衣の登場が1度終わってしまったんです。その先、るい編には出てこないということもそのときはまだ知りませんでした」
役の印象にも言及。
「とにかく岡田結実さんの雪衣と村上虹郎さんの勇の絵が、私の中にすごく残っていたんです。台本を読むときなど、いつもその絵を思い浮かべて、思い出していました。お顔やいろんなシーンの映像が頭の中に浮かぶんです。視聴者として見ていた頃、勇と雪衣が結婚するとは思っていませんでした。雪衣は雉真家を追い出されると思っていましたから、こんな風に夫婦になれるとは思っていませんでした。でも、勇と結婚できても雪衣はずっと心にわだかまりを持ったまま、悩んだままここまで生きてきたんだなと感じました。台本を読んでみて、人間にはやっぱりいろんな愛があるんだなと、人にはいろいろあるのよね……と思いました」
現場の温かい雰囲気も紹介してくれた。
「NHK大阪の人達はみんな優しくてあったかくて、初めてお会いしたような感じがしませんでした。変な緊張感がなく、とても居心地がよかったです。共演者の深津絵里さんやオダギリジョーさんとは初めてお会いしました。『カムカムエヴリバディ』の放送を拝見していた時にとても演技がすてきだったので一緒にご出演できることを楽しみにしていました。ひなた編ですけれど、川栄李奈さんとご一緒するシーンはあまりなくて撮影の合間に少しお話するくらいでした。それよりも深津さんとの出演がメインでしたね。やはり、るいさん役ですから。あとは、夫である勇を演じる目黒祐樹さんとのお芝居が印象に残っています」
視聴者に向けたメッセージも。
「岡田結実さんが演じた雪衣の晩年をやらせていただきました。視聴者の皆さんが雪衣に対してどんな思いを持っていらっしゃるのか、悪い思いの方が多いのかしら? とちょっと怖いですけれども、これからもずっと作品をみていただいて、ドラマが全部終わったとき、雪衣に対する皆さんの印象がどんな風に変わっているのかなと、私の方が楽しみにしております。『カムカムエヴリバディ』は3世代に渡ってつながりがあったり、ヒロイン以外の家族についても親子や祖先とのつながりも描かれていたり。そういうところがとても特徴的で面白い作品です。錠一郎さんも喫茶店『Dippermouth Blues』の定一さんとつながっていたように、みんなどこかでつながっているという小さな物語がたくさん明らかになるので、深く楽しくご覧いただけるのではないでしょうか。エンディングはまだ想像もつかない、未知の世界ですね。私も皆さんと同じ気持ちで楽しみにしております」