【カムカムエヴリバディ】錠一郎トランペット吹けず 背景をNHKが明かす「あまり夢物語にはしない方が」
女優の川栄李奈が3代目のヒロインのひなたを演じるNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時ほか)の第93回が14日に放送され、ひなたの父で元トランペッターの錠一郎(オダギリジョー)が久々にトランペットの演奏を試みるシーンが放送され、吹けるかどうか注目されたが、結局、吹けなかった。錠一郎はひなたの母・るい(深津絵里)との結婚前、トランペットだけ突然、演奏できなくなる原因不明の症状になり演奏家の道を断念していた。NHKの演出・安達もじり氏に、数十年後も吹けない設定の背景を取材した。
NHKに数十年間トランペットが吹けないままだった設定の舞台裏取材
女優の川栄李奈が3代目のヒロインのひなたを演じるNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜、午前8時ほか)の第93回が14日に放送され、ひなたの父で元トランペッターの錠一郎(オダギリジョー)が久々にトランペットの演奏を試みるシーンが放送され、吹けるかどうか注目されたが、結局、吹けなかった。錠一郎はひなたの母・るい(深津絵里)との結婚前、トランペットだけ突然、演奏できなくなる原因不明の症状になり演奏家の道を断念していた。NHKの演出・安達もじり氏に、数十年後も吹けない設定の背景を取材した。
「錠一郎というキャラクターについて、本当に初期の初期に人物造形を脚本家・藤本有紀さんと話している頃から、藤本さんは途中で吹けなくなることにしたいと話していました。吹けなくなる状態をどう表現するか、いろいろ議論しました。その後の生活をどう描くかが1番、難しかったです。本当は、トランペットが吹けるようになったらいいなと、るいと同じ気持ちで願ったりもしました」
劇中ではトランペッターの道を閉ざされた錠一郎が「それでも人生は続いていく」と姉弟げんかをするひなたと桃太郎の2人に伝えた。
「いろんな原因で実際に吹けなくなって、再起を果たせないままの方もたくさんいらっしゃるので、あまり夢物語にはしない方がいいのかなと藤本さん話しました。ただ、音楽にはちゃんとまた携わる表現にはしたいですよねという話もしました」
錠一郎は以前、川原のベンチでメモ帳に音符を書く様子が描かれていたことがある。音楽とは縁を切っていなかったことをうかがわせていた。