ウクライナ人YouTuber・サワヤン兄弟が悲痛の叫び「誹謗中傷言うなら平和を唱えて」
ウクライナ出身の人気YouTuber兄弟・サワさん(26)とヤンさん(20)は母国で起こっているリアルを発信し続けている。総登録者数200万人超のYouTubeチャンネルを利用しての情報発信が話題を呼ぶ一方で「戦争行って死ね」など心無い声も届くという。誹謗中傷をされる当事者となった2人が今、何を思いながら発信を続けているのか。悲痛な胸の内を聞いた。
ゲーム配信を通して若者へ伝えるリアル、保護者から感謝の言葉も
ウクライナ出身の人気YouTuber兄弟・サワさん(26)とヤンさん(20)は母国で起こっているリアルを発信し続けている。総登録者数200万人超のYouTubeチャンネルを利用しての情報発信が話題を呼ぶ一方で「戦争行って死ね」など心無い声も届くという。誹謗中傷をされる当事者となった2人が今、何を思いながら発信を続けているのか。悲痛な胸の内を聞いた。(取材・文=中村彰洋)
サワヤン兄弟はゲーム配信などをしながら、若者に伝わりやすいように発信を続けているが、最初は葛藤があったと明かした。しかし、ゲーム実況というジャンルで活躍を続けていた2人にとって、ゲーム配信を止めるという選択肢はなかった。
「止めることはまったく考えませんでした。ゲーム実況を見ている層ってどういう人なんだろうと考えたときにやっぱり若者が多い。そうなったときに戦争のニュースなどをあまり見ない人もいるかなと思ったんです。そこで、ゲームを通して戦争の話題に触れてみようというところから始まりました」
もちろん批判の声も上がった。その一方で、「子どもから戦争の話を突然振られ、知ったきっかけを聞いたらサワヤンゲームズでした。ゲームを通して子どもたちが聞き入れやすい形で情報を発信してくれて本当に助かります」と子どもの両親からも感謝の声が届いたとうれしそうに話す。
3月2日には「義勇兵に志願します」と動画を公開。200万回超も再生されるなど大きな話題となった。実際にその“志願“が実現するか否かは重要ではなく、伝えたいことは母国への思い、ただそれだけだった。
「現地で同世代の若者が戦場の最前線で戦っていたりする中で、自分たちは遠い離れた日本にいる。だけど、同じ気持ちだよということを伝えたかった。僕ら以外にもいろんな国にウクライナの人がいるけれど、いろんな若者が同じ気持ちでいるという国境を越えた一体感みたいのが重要だと思うんです。もし、僕らの力が必要になったときには行く覚悟は兄弟でできていたので、それならその思いを発信しようじゃないかとなりました。その時、日本で義勇兵が話題となっていたので、その言葉を借りて思いを伝えました」